日本大学高等学校・中学校
中園健二校長

 日本大学高等学校・中学校の教育システムの特徴は、中高一貫「2-1-3」システムを構築していること。中1・中2は、アカデミックフロンティア(AF)とグローバルリーダーズ(GL)のどちらかのコースに所属し、中3になると、高1で設定されている2コース1クラス「特別進学」「総合進学」「スーパーグローバル(SG)クラス」のプレコースに振り分けられる。

「このシステムの狙いは、中学の早い段階から進路と向き合う環境をつくり、中高一貫教育で大きな課題の一つである“中学2年生の中だるみ”を回避することにあります。中2の成績がプレコース振り分けの条件になるため、中だるみをしている余裕はないのです」と語るのは、中園健二校長だ。

 中3を“高校ゼロ学年”に位置付けることで、高校のコース選択に向けた試行錯誤を、早くから経験できるというメリットもある。また、中3で選択したプレコースを、高1で変更することも可能だという。

「本システムを導入して5年目になりますが、学力調査のデータを見ると、中2から中3にかけて、偏差値がしっかり上がっていることが確認できます。日本大学付属の26校で実施している共通テストでも、このシステムを導入してから1位、2位を争う好成績を上げるようになりました。2-1-3システムは、本校の最大の成果の一つになっています」(中園校長)

 授業力の高さも同校の強さの理由の一つだ。特にICT教育に関しては先進的な取り組みを早くから行っており、全国の学校関係者や海外の教育委員会が視察に訪れるほど。授業力を向上させるため、年2回のICT教育研修会を開催するほか、教員同士が互いの授業を参観し、「サンキューシート」と呼ぶ形式で、良かった点をポジティブに伝え合う文化も根付いている。