「情報×理科×数学」の
教科横断的な新コース

 こうした教育の結晶の上に東亜学園は、2027年度、「情報理数コース」を新設する。コース設立に当たっては、原子力分野が専門の工学博士である矢野隆校長が、長年にわたり抱いてきた日本の未来への思いがある。

情報理数コースでは、ITパスポート試験や統計検定、外部のコンテストにもチャレンジする

「世界には16歳以下の若年層が20億人いるのに対し、日本には1500万人もいません。この圧倒的な人口劣勢の中、ITやコンピュータの知識・技術を持つ人材を増やさなければ、日本は国際社会で力負けしてしまう。日本の未来を背負って立つ人材、とりわけ高度な数学的思考力と情報活用能力を兼ね備えた『モノづくり』の担い手を育てることが、日本の未来を支えることになるのです」と矢野校長は責務を語る。コース名を「理数コース」ではなく「情報理数コース」としたこともこだわりの一つ。昨今のAIブームもあり、情報工学の重要性が増していることを踏まえたという。「情報×理科×数学」の教科横断的な学びを重視し、数学的思考力と情報活用能力を融合させ、未来のイノベーションを生み出す力を養う。

生徒たちはハイスペックパソコンや3Dプリンターなどを活用して、モノづくりに挑戦

 カリキュラムは、1年次から数学と理科を重点的に学び、難関大学入試に対応できる盤石の基礎学力を身に付ける。さらに、企業や大学から講師を招き、特別講座や実験に重きを置いた授業を展開する。また、「理数探究」の授業を通じて、科学的探究心を磨き上げる。

東亜学園高等学校
新井廣幸情報科主任

 情報科の新井廣幸主任は、「身近な自然現象や物理現象に疑問を持ち、飽くなき探究に挑んでほしいと思います。そして、いずれは世界をわくわくさせるようなことを成し遂げてくれることを期待しています」と、生徒たちの可能性に熱い視線を送る。