日本大学豊山女子中学校・高等学校
黛(まゆずみ) 俊行校長

 日本大学豊山女子の教育の核となっているのは、「アントレプレナーシップ(起業家精神)」。何もないゼロから新しいイチを生み出す「0 to 1」をキャッチフレーズに掲げ、予測が難しい世界を生き抜く力を身に付けてほしいという思いが、学校全体の教育方針に貫かれている。

 その教育のベースとなるのが、教科学習に加えて中1から高2まで体系的に行われる探究学習だ。中1・中2では「数学探究・理科探究」で教科書の内容を掘り下げ、中3では「テーマ決定→探究学習→プレゼンテーション」のプロセスを1年間かけて実施し、「卒業発表」で成果を披露する。

 黛(まゆずみ)俊行校長は「探究学習は、教科学習と違って失敗することが一番の勉強になる。うまくいかないとき、なぜうまくいかないかを考える、そこに大きな学びがあります。だからこそ失敗を恐れず、自分なりのとがったテーマで自由に探究活動をしてもらいたい」と話す。

 高校に進むと、ラボ形式での探究がスタートする。大学教授や企業の専門家も加わり、より高度な専門性を追究できる環境が整う。2025年度はドローン会社との協働による実技活動や板橋区立教育科学館とのコラボを実施。高齢者施設と連携した「高齢者に学びを届け、共に生きる」ラボも人気を集めた。

探究学習では積極的に校外へ。高齢者施設訪問を実施し、大変歓迎され、生徒たちの学びも広がった

「毎月1回、土曜日の午後に板橋区内の高齢者施設を訪問しました。施設スタッフの方が驚いていたのは、なかなか心を開いてくれない入居者の方が、本校の生徒には笑顔で打ち解けてくれること。この活動を通して生徒たちに、どんな人に対しても敬意を持って接すること、人に優しくすることの大切さを学んでほしいと思っています」