必修の授業で行われる
三つの探究学習
北里探究は課外活動の位置付けだが、同校ではその他にも「英語探究」「理数探究」「総合探究」という探究的な授業を必修として取り入れている。
「英語探究」は、グローカルな視点で社会課題解決を目指す探究活動で、年度末に成果を発表する「究コン」と呼ばれる「順天高校探究コンテスト」が開催される。社会課題に対する持続可能なアイデアを、さまざまな分野の専門家に評価してもらうコンテストだ。
外部コンテストにも積極的に参加し、26年3月には英語クラスの生徒による2人組チームが、全国高校生ビジネスアイデアコンテスト「マイナビキャリア甲子園」の決勝大会に出場。不登校者数の増加という社会課題に着目し、エステを「大人のぜいたく」から「若者の回復インフラ」へと再定義する提案を行って注目を集めた。
「理数探究」は、科学的研究テーマを探究する活動で、それぞれが科学的課題を設定し、実験や研究から結果を導き出して発表する。こちらも外部コンテストに積極的に応募、25年度は、環境省が主催する「エコチル調査全国フォーラム」で、高1・高2の生徒が「植物の“声”は農薬になりうるか?」というテーマで最優秀賞を受賞。また高3の2人組チームが、「日焼け止めの有害成分ベンゾフェノンを分解する微生物の探索」というテーマで、筑波大学の「科学の芽賞」で最高賞を受賞した。
「総合探究」は、理系・文系の幅広い分野から研究テーマを設定して探究する活動で、多方面の専門家によるアドバイスの下、全校的な探究発表会まで行う。これらの探究活動はいずれも、将来の進学先を決める材料になるとともに、総合型選抜による大学進学やその後の大学での研究に結び付けることができる。
「私たちの探究学習とは、単なる調べ学習ではありません。問いを生む力を育て、他者とつながりながら問題に向き合う力を養い、最終的に社会に対して何かを実装し“未来を創る力”を身に付ける。理数分野であれば研究として成果を出し、社会分野であればビジネスや社会活動として形にする。本校が目指しているのは、国際社会に貢献できる人材の育成です。そのために、“探究から研究へ、そして未来を創る人となる”という流れを明確にしています」と片倉センター長は強調する。
北里大学附属となった影響か、26年度の中学入試の志願者が増加し、合格ラインも上がった。創立190年を超える伝統校の新しいステージが始まっている。
北里大学附属順天中学校・高等学校
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