――筆者のトーマス・W・マローン博士は米マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院教授で、集合知研究センターの所長を務める。著書に「Superminds: The Surprising Power of People and Computers Thinking Together」がある *** 人工知能(AI)について人々に質問すると、多くの場合、議論は雇用の話になる。どんな仕事がなくなり、どんな仕事が新たに生まれるかについてだ。  だが雇用数の増減にかかわらず、もう一つ、あまり議論に上らないが生産性や従業員の士気を最大化するために極めて重要な問題がある。