仕事がデキない人に共通する「午後の耐えられない眠気」、原因は“残念な食習慣”にあった!写真はイメージです Photo:PIXTA

疲労のせい、寝不足のせい、と思いがちな昼食後の猛烈な眠気やだるさは、血糖値の乱高下による「糖質疲労」が原因かもしれない。北里大学北里研究所病院院長補佐・糖尿病センター長の山田悟氏が、糖質疲労の正体について解説し「昼食後眠くならない」食べ方を指南する。(取材・文/フリーライター 柳本 操、ダイヤモンド・ライフ編集部)

ランチの後にいつも眠くなる…
大事な仕事は入れたくない

「午後イチには、大事な会議や打ち合わせを極力入れないようにしています」

 こう話すCさん(47歳)は、大手食品メーカーの広報部長として、7人のチームをまとめている。朝9時半から7時半ごろまで勤務。基本的に出社して、社外に出向いて人に会う仕事も多く「体力勝負」の毎日だ。

 そんなCさんのここ数年の悩みが「昼食後の眠気と倦怠感」。多忙な毎日でも、なんとなく「睡眠不良くない」というのはわかっていて、睡眠時間は少なくとも1日7時間は確保するよう努めている。何より、寝ないと体が持たない。

「でも、いつも昼食後には眠くなってしまうんです。頭がぼうっとするだけではなく、体もだるくなることがあります。早めに回復すれば良いのですが、夕方過ぎまでダルさが残ることもあって、困っています」

 週に3、4日は夜に会食が入っているので、朝と昼は手軽な食事で済ますことが多いというCさん。朝はギリギリまで寝ているので、出勤途中におにぎりや菓子パンなどを買ってデスクで食べることが多い。

「昼食はゆっくり食べている時間がないので、うどんやパスタ、丼ものなど単品が多いですね。食べると眠くなるので抜いたりもしてみましたが、やはり夕方にお腹が空いてしまって仕事どころじゃなくなっちゃって(笑)」

 午後の眠気に対する解決法は未だ見出せず、「これはヤバい」というときは栄養ドリンクを飲んで無理やり目を覚ますのが、目下の対策だ。

 Cさんのように「毎日決まって」とまではいかなくても、昼食後に眠くなって、午後は仕事のパフォーマンスが低下するというビジネスパーソンは少なくないだろう。