「食べてないのになぜか太る…」グチる人が無意識に摂取していた「超大量カロリーの真犯人」とは写真はイメージです Photo:PIXTA

「そんなに食べてないと思うけど、全然痩せない……」「食べていないのになぜか太った!」そんな声をよく聞きます。しかし、それは何かの勘違いです。痩せないのには、必ず理由があるのです。(管理栄養士 岡田明子)

昨日食べたものとその量を
全部書き出せますか?

 管理栄養士という職業柄、ダイエットに関する相談をよく受けます。その中で多いのが「そんなに食べていないのに、全然痩せないんですよね……」というもの。そんな方にいつもお尋ねしていることがあります。

「昨日食べたものとその量を、全部書き出せますか?」

 体重の増減は、主に摂取カロリーと消費カロリーの差によって起こります。「食べていないのに太る」と言う方は必ず、太る原因となるものを食べていたり、太る食事習慣があったりします。いくつかの実例をご紹介しましょう。

 まずは「これがいい」という健康情報やダイエット情報に踊らされて、分量を考えずに食べているケースです。

 Aさんは「ナッツを毎日の食生活に取り入れて減量に成功した」という体験談を聞いて、自分もアーモンドやクルミなどのナッツを食べるようにしたそうです。しかし「なかなか痩せないどころか太ってしまった」とのこと。

 1日の食事をヒアリングしてみると、なんと1日にミックスナッツを1日に200g(ポテトチップスの大袋より大量!)も食べていたのでした。これだけの量を取ると、1200kcalを超えてしまいます。

 ナッツはビタミンや食物繊維が豊富で、確かに栄養価が高い食物です。甘いものの代わりに数粒食べたりと、ぜひダイエット中には積極的に取り入れてほしいのですが、量には気をつけなければいけません。

 Bさんの場合は「チーズ」が元凶でした。「チーズはタンパク質とカルシウムが一度に取れる優秀な食材」という情報を仕入れて、毎回の調理にたっぷりと使うようになりました。それだけではなく、おやつや、夕食後のワインのおつまみにも欠かさず食べていたとのこと。

 チーズのせいで1日の摂取カロリーはオーバー、さらにコレステロールの上昇の原因にもなっていました。