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歴史を知れば経済がわかる!

旭化成の山本一元相談役が語る“信長論”
「戦国武将のように変化できる企業へ!」

【第4回】 2008年12月19日
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旭化成 山本一元常任相談役
旭化成 山本一元常任相談役(撮影/住友一俊)

 日本の歴史上の人物で、1000年に1人の逸材、空前絶後のリーダーといえば、私は間違いなく、織田信長だと思います。

 その理由は、旧来の価値観を破壊し、世の中をガラリと大きく変えるという「創造的破壊」をたった1人でやり遂げてしまったからです。

 具体例は枚挙にいとまがありません。戦争の面では、兵農分離による兵士の“専門職化”や、鉄砲隊による集団戦へと近代的戦術を確立させます。当時からウマや武器弾薬、食糧などを調達する工兵隊も組織し、世界初の鉄鋼船までも開発して、当時の外国人を驚かせていました。

 鉄砲の導入にしても、原料を確保する鉱山の開発から鋳造技術、火薬の調達までも手配していました。

 経済面でも、変革が目立ちます。信長の支配地内では、自由に商売ができる楽市・楽座の制度をつくったり、関所を廃止して、人や物資の往来を促すなどの規制緩和策を推し進めました。

 さらに、通貨改革にも着手して、従来の土地中心の経済から商業中心の経済へと転換しています。茶の湯をはじめ、独自の文化の普及にも貢献しました。

 まさに、日本人にはない異質な人だったと思います。歴史に“もし”は禁句ですが、信長があと20年生きていれば、日本は西欧以上に個人主義、自由主義的な考えが進んだのではないかと想像してしまいます。

 歴史とは、まさに変革の繰り返しです。日本の大きな変革期での成功を振り返りますと、信長のほかは、明治維新、太平洋戦争後の民主化などが考えられます。

 経営者には歴史好きな方が多いですが、戦国時代や明治維新などの時代が好まれる理由がなんとなくわかるような気がします。

 じつは私自身も社長時代に、1999年度から「ISHIN2000」と銘打った、自社の構造改革に取り組んでいました。

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