選択肢が広いだけに
適切な手段を選びたい

――情報共有という意味では会議もありますよね。

D 私が所属する営業部門では四半期に一度全体会議があるのですが、そこでのトラッキングは「すごい」と思いました。社内にある営業管理システムではカバーできないような細かいレベルまで突っ込まれます。

B 私も会議では細かく突っ込まれますが、聞かれて初めて気が付くことも多いので、ありがたいと思っています。

若者に選ばれる企業の条件

A 営業部門にいた時は毎週月曜日の午前中に定例会議があったのですが、これにはちょっと疑問を感じました。20人の営業担当が順番に報告するのですが、ディスカッションの場ではなくて、上の人のありがたいご説教を拝聴するだけ。自分の報告が終わるとやることがないという感じでした。しかも会議室にスマホなどの持ち込みは禁止。会議中にクレームがあっても対応できなくてお客様から叱られたこともありました。

D 確かに全体が集まる会議って意味はあるのかな、と思ったりしますね。

C 広告会社なので、チームで仕事をすることが多く、もう会議は必須です。プロジェクトに関わる主要メンバーが25人くらいいて、メールで全員を集めて、その会議で段取りが全て決まっていきます。それはそれですごいノウハウだとは思いますが、スケジュール調整くらいは便利なツールがあるので、使ってもらいたいですね。

――ビデオ会議などは導入されているのでしょうか。

D 1対1の場合にはPCに付いているWebカメラで会話し、人数が多い場合はビデオ会議を使います。参加人数によって使い分けるという感じですね。

B 海外の拠点との会議には、参加者が私一人でもテレビ会議ができる部屋を使います。そのほうがじっくり話ができるので。

A 皆さんの話を聞いていると羨ましいです。私のところは考え方が古いというか、上の人には折り返し電話も頼めません。

――どういうことですか。

A 失礼だから会いに行って話をするのが慣習なんです。しかも内線電話で都合を確認してから会いに行かなければならないんです。

C うちも似ていますね。ただムダ足は踏みたくないので、その人の近くにいる同期とかにLINEで在席しているかを確認してから訪ねるようにしています。私は大宮にいるのですが、当初は東京本社の人でも会いに行けと言われていました。一生懸命感を出せというのが上司の考えだったので。

――そういうところにジェネレーションギャップがあるのでしょうか。

若者に選ばれる企業の条件

B ジェネレーションギャップなのか、社会人としての常識なのかは微妙なところです。特にメールと電話と直接会うことの使い分けは難しいですね。線引きがわからない。

C 相手によって使い分けています。お客様でもLINEをよく使う人ならLINEで連絡をとったりすることもあります。

D 状況によっても使い分けが必要かと。クレーム処理など緊急の場合は、まず電話で一報を入れて、その上で会いに行くようにしています。