前回に引き続き、10月27~28日に開催された「ad:tech tokyo 2011」で大きな反響を得た世界第一線のマーケッターたちによる 6つのキーノートカンファレンスをのサマリをレポートする。
テクノロジーとストーリーの融合で
強いメッセージが生まれる
KEYNOTE PRESENTATION
「ジャーニー・オブ・ストーリーテリング~テクノロジーによって変革するブランドとコンシューマーとの関係~」より
・マイクロソフト クリエイティブ グローバル ソリューション部門
ゼネラルマネージャー スティーブン・キム氏
クラーク・コキッチ氏の登壇したキーノート3の熱気が残る会場に登壇したのは、マイクロソフトのスティーブン・キム氏だ。同社のクリエイティブ グローバル ソリューション部門でゼネラルマネージャーをつとめるキム氏は、「テクノロジーとストーリーテリング」をテーマにプレゼンテーションを行った。
クリエイティブ グローバル ソリューション部門
ゼネラルマネージャー スティーブン・キム氏
キム氏は「テクノロジーの進化によってコミュニケーションはクールになるが、そういった側面だけではない」とし、テクノロジーによってストーリーテリングがより進化すると言及。また、「テクノロジーの世界ではいま何が起こっているかには注目が集まるが、過去にあまり着目されない」とも指摘した。
過去から現在に至るテレビの進化を例に挙げながら、テクノロジーとテクノロジーとストーリーテリングの融合についてのさらなる可能性を示唆した。
「Fresh Perspectives」
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事例としてはLexus CT Hybridのプロモーション「Fresh Perspectives」が紹介された(右のスクリーンショット参照)。Lexus(レクサス)といえば高級車というイメージが強いが、このプロモーションはより広いレンジの人たち、とりわけハイパーシェアリング(シェア的生活に積極的)な人たちをターゲットとしている。
彼らのフェイスブックから抽出したデータをもとに抽象的なアートをつくるなどユニークな体験を提供することで、友人にそれをシェアしてもらい、語り合ってもらうというものだ。