サラリーマンクリエイターの吉永龍樹さんサラリーマンクリエイターの吉永龍樹さん Photo by Yohei Kurihara

政府による副業・兼業促進の動きを受け、すでに一部の大手企業が副業を解禁し始めている。しかし、ロールモデルのないまま進む副業解禁には、会社員からの戸惑いの声も聞かれる。来るべき副業時代を生き抜いていくには、私たちはどのように働き方を選択していけばよいのだろうか。2009年に著書『ハイブリッドワーカー』で会社勤めの傍らクリエイティブワークをする新たな働き方を時代に先駆け提案し、LINEスタンプ「ゆかいなエヅプトくん」の大ヒットも記録したサラリーマンクリエイターの吉永龍樹氏に、副業にどのように向き合い、成果を出していくべきかを聞いた。(取材・文:福田さや香+YOSCA、企画編集/武田鼎+FIREBUG)

「当たる確率が高い」は誤解
ヒットはたくさんの試行から

──吉永さんは、会社勤めをしながらブログやキャラクターデザイン、書籍の出版などさまざまな活動してきましたが、最近はどのような活動をされているのでしょうか。

 会社員としては、情報通信系の企業でポータルサイトの運営をしています。派遣や業務委託の方も含めると30人強の部下と一緒に、毎日コンテンツを制作してPVを上げるのが主な仕事です。それに対して個人の活動は、ジャンルにとらわれずにいろいろやっているのですが、今はアナログカードゲームを作ったり、バーチャルユーチューバーを試したりしていますね。