トランプを先に裏切ったのは
文在寅の方である

 それなら、「なぜ中ロは、対北朝鮮制裁に参加したのか?」という疑問が出るだろう。

 両国は本音では北の核保有容認でも、そのことを公言できない。公言すれば、「中国、ロシア(と米英仏)の核兵器保有は『合法』、他の国の核保有は『違法』」とする「NPT体制」が壊れてしまう。そうなると、最大の敵・米国の同盟国である日本や韓国などが核保有を目指しても、反対する口実がなくなる。

 つまり、中ロは、「日韓に核兵器を持たせないため」に、一応北朝鮮の核保有に反対しているのだ。

 では、韓国はどうなのか?この国は、中国、ロシア、北朝鮮と共に「段階的非核化」を要求している。つまり、「完全非核化の前に、制裁を解除すべき」という立場である。

<以前から、文氏は世界各国を訪問して、北朝鮮に対する制裁解除を呼びかけてきた。
今年1月の年頭記者会見では、開城工業団地と金剛山観光の再開に意欲を見せていた。>
(夕刊フジ 4月12日 太線筆者)

 これは、米国の軍事同盟国であるはずの韓国が、中国、ロシア、北朝鮮陣営の手先として動いていることを示している。だから、トランプが文を「裏切り者」として「冷遇」するのは、当然だ。

<同盟国の韓国に対し、「冷たすぎる」ようにも見えるトランプ氏の対応は、会談時間にも表れていた。
 韓国・聯合ニュースによると、トランプ氏と文氏の2人きりの会談は29分間行われたが、報道陣との質疑応答が27分間続き、実際の会談は2分程度だったのだ。>(同上)