トランプ大統領は23日、新型コロナウイルスに関する記者会見の場で金氏の健康状態について尋ねられ、「報道は不正確だと聞いている。不正確な報道だと思いたい」と述べた。
専門家によると、北朝鮮の最高権力者が突然交代すれば、米国や同盟国の安全保障当局者の間に緊張が走ることになる。北朝鮮の核兵器や国境を越えた韓国との武力衝突などが懸念されているためだ。中国にとっては、北朝鮮の不安定化や難民の流入が不安材料となる。
金委員長の妹、金与正氏は30代前半とされ、後継者の1人と目されている。峨山政策研究院の崔剛副院長は、与正氏は正恩氏の側近で血のつながりもあると指摘した。与正氏は、トランプ大統領や韓国の文在寅大統領との正恩氏の首脳会談にも出席し、2018年の平昌冬季オリンピックの際には韓国を訪問した。
金正恩氏の妻の李雪主氏、叔父の金平日氏も後継者の可能性があるといわれている。
元米国務省職員のミンタロウ・オバ氏は、金委員長の健康問題説について事実である可能性もあると述べた。金氏は36歳とされるが、喫煙と飲酒の習慣や明らかな肥満状態から、長生きできるかどうかについての懸念が絶えないからだ。ただオバ氏は、根拠のない推測が普段に増して駆け巡っているとも指摘した。
オバ氏は「公的な場から姿を消しているのは気になるが、前例のないことではない。現段階では理由について十分な情報がない」とした上で、「彼は死亡したか重篤な容体に陥った可能性はあるのか? 答えはイエスだ。もっと取るに足りない理由である可能性は? それもイエスだ」と語った。
(The Wall Street Journal/Andrew Jeong)



