トランプ米政権と米半導体メーカーが国内での工場新設を加速させようとしている。重要技術である半導体をアジアからの輸入に依存していることへの懸念の高まりが背景にある。  米国内で最先端の工場が立ち上がれば業界が再編され、投資に対するインセンティブや万全なサプライチェーン(供給網)に魅了されアジアに進出してきた企業も、数十年ぶりの方針転換となる。  米国では世界のサプライチェーンが混乱に陥らないよう保護すべきだとの声が以前から聞かれていたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によって改めてそうした懸念が浮上した。