米自動車大手フォード・モーターでは何千人もの内勤者がここ数週間、持ち物を取りにオフィスへ戻っている。全ての物を持ち帰るためだ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で少なくとも来年1月まで内勤者が在宅勤務を続ける中、フォードはオフィスが空になるのを機に、新時代へ向けて職場環境の再構築を図っている。同社の不動産ディレクターはインタビューで、将来的にリモートワーク(遠隔勤務)の選択肢が増えるだろうと話した。ミシガン州ディアボーンのフォード本社やその近郊で働く従業員およそ3万人の大半は今夏、オフィスへ戻り、マスクをつけてデスク周りの整理を行った。フォードは従業員に対し、7月に始まった所持品の持ち帰り・整頓はレイオフとは無関係だと強調している。不動産部門グローバルディレクターのジャッキー・シュク氏はこうした作業について、むしろ将来への備えだと説明。従業員の大部分とは言わずとも、多くが毎日オフィスへ来ることはなくなるだろうとの見方を示した。
フォード、遠隔勤務長期化を想定 3万人にオフィス整理求める
有料会員限定
あなたにおすすめ