エンジニア目線で課題を発見し、コンサルティングスキルで変革を推進する

  人財育成やコンサルティングのノウハウを伝授するというのは、競合に“手の内”を明かすようなものですが、それでもかまわないということだったのでしょうか。

  当社は、「社会課題の解決」をミッションに掲げています。ご存じのように、日本はIT人財不足という大きな社会課題を抱えており、その課題は当社だけでは解決できません。ですから、より多くの企業に当社が確立したノウハウを活用していただくほうが、解決への早道だと考えています。

  社会課題の解決というミッションを果たすために、VIも少しずつ進化を遂げています。11年前にコンサルティング事業を始めた当初は、製造現場レベルの変革支援が精一杯でした。その当時を「VI 1.0」とすると、その後、産業レベルの変革を支援する「VI 2.0」、社会レベルの変革を支援する「VI 3.0」へと進化を図ってきました。

  サービスの提供先も年々広がっており、現在では製造業以外の産業や、自治体へのコンサルティングも行っています。

「One Modis」で、
日本ならではのDXを支援する

  Modis VSNは2021年7月にスマートファクトリー開発などを行う日本サポートシステムと業務提携し、同9月には製造業のDXから生産ラインの開発・実装までを包括的に支援するコンソーシアム「Team Cross FA」(チームクロスエフエー)にも公式パートナーとして参画しました。その狙いは何でしょうか。

  日本サポートシステムとの間で、ファクトリーオートメーション、IoTやAIを活用したスマートファクトリー、工場のDXにおける顧客課題の発見および解決策の提案などに関するコンサルティングサービスとエンジニアリングサービスについて業務提携しました。

  この提携によって、当社が顧客企業の製造現場が抱える課題に対応した仕組みや施策を全体設計し、それに対応した生産システムの構築やアフターフォローを日本サポートシステムが行うという連携が実現します。

  また、Team Cross FAは、製造ラインの構築やデジタルエンジニアリング、ITシステム、保守運用など、ものづくり企業のスマートファクトリー化に必要な要素を一貫して提供するために、それぞれの領域で強みを持つ企業が集まったコンソーシアムです。

  今回、その公式パートナーとして参画したことで、他のパートナーとの連携を深めることに加え、スマートファクトリー推進を後押しする各団体、関係省庁、地方自治体などとの密接な連携を通じて、(経済産業省が提唱する)「コネクテッド・インダストリーズ」の実現に貢献していきたいと考えています。

  今後もそうした協業を通じて、支援領域を広げていく考えですか。

  社会課題の解決に貢献するために、自分たちだけでできないことは、ビジョンを共有できるパートナーとエコシステムを形成していきます。

  アデコグループでは、株式会社VSNとアデコ株式会社のテックソリューションサービスを統合し、2022年から「One Modis」として新たなスタートを切ることが決まっています。コンサルティング事業としては、どのようなシナジー効果を発揮していきますか。

  Modis VSNはIT・R&D領域を中心とする約400事業所にサービスを提供しており、アデコは中小企業を含む約5000の企業に人財派遣サービスを行っています。統合によって事業規模が拡大することはもちろん、コンサルティングからエンジニア派遣に至るまで、一気通貫のサービスが提供できる体制がより強固になります。

  One Modisとなることで、ものづくりから人づくりまで、日本の企業が抱える課題をトータルに解決できる支援体制が整うわけです。パートナー企業との連携もより深めながら、日本ならではのDXを支援していきたいと考えています。

■問い合わせ先
株式会社modis
108-0023
東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー3F
https://www.modis.co.jp

 

アデコ株式会社
100-0013
東京都千代田区霞が関3-7-1 霞が関東急ビル
https://www.adeccogroup.jp

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