TBM
非定型業務に挑戦できる
環境を若手に提供
TBMの設立は2011年、石灰石を原料にしたプラスチックや紙の代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売するスタートアップ企業だ。
笹木隆之 執行役員CMO
LIMEXは炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材。主原料である石灰石は、資源に乏しい日本でも自給自足できる資源で、水をほぼ使用せずに紙代替製品を作ることができる。
今回のCSA賞の受賞理由では、20代が成長できる環境が整っている点や、業界や社会に対する課題意識の強さが評価された。同社では、未来への羅針盤となる企業理念「TBM Compass」を掲げ、野心的な目標「TBM Pledge 2030」を設定、常識にとらわれない挑戦を続けている。
「当社は、若手でも非定型業務にチャレンジできる環境を提供しています。例えば、COPなどの国際会議への登壇やTEDでのプレゼンテーション、オウンドメディアの編集長やサステナビリティ領域を担当するメンバーなど、20代が活躍しています。今春は20代で部門長に抜てきする人事もありました。私たちは社内で、同じ船に乗って遠くへ向かう“セイムボート”という精神を大切にしています。全社行事のセイムボートミーティングを毎月開催して、事業や組織の進捗状況を確認、在籍期間の短いメンバーの活躍を表彰しています」。そう語るのは、TBMの笹木隆之執行役員CMO。
野心的な目標「TBM Pledge 2030」では、30年までに“カーボンネガティブを実現する”“100万トンのLIMEXとプラスチックを50カ国で循環させる”という目標を掲げている。目指しているのは、グローバルでサステナビリティ領域のトッププレーヤーになることだ。
「社内では皆が“サステナビリティ革命”を起こそうと真剣に取り組んでいて、仕事を通じて涙を流せる“感動”のカルチャーもあります。今回の受賞を機に、経営のコアとしてサステナビリティを戦略的に推進しながら、さらなる高みを目指したいと思っています」
マーケットを自分たちで
創造する揺るぎない信念がある
藤沢久美理事長
紙とプラスチックに代わる新素材「LIMEX」を世界中に広めていくことで「サステナビリティ革命」を起こそうという、本業主観正義性のポイントが断トツに高かった。新素材が本当に世界標準の素材になるかは未知数であり、社員の本業主観正義牲が強くなければ事業が前進しないという面もあります。そのため、マーケットだけでなく、素材活用の世界のルールそのものも自分たちで創造していくという揺るぎない信念があり、若手自ら「0→1」を作ることが当たり前の風土になっている。必要なリソースを引っ張ってきて組み合わせることにたけたテトリス型人材が多く、まさに次世代人材を創出している企業といえます。
一般財団法人エン人材教育財団
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