配属先で絶望する前に
まずは仕事を通じて世の中を学ぶべきだ
ですので、仮に配属ガチャにハズれたと思っても、絶望する必要はありません。最初の配属先だけでキャリアのすべてが決まるはずもないのですから。
それよりキャリアの最初で本当に大切なのは配属先がどこであれ、いかにお客様の役に立ち、会社の役に立つかを考えて一生懸命仕事をするかということです。
そして、お客様に喜んでもらい、上司や同僚の信頼を得る経験を積み重ね、身体に染み込ませることです。
そうやっていくとだんだん世の中の様子が見えてくるとともに、仕事を通じて自分なりの価値観が形成、確立されていくでしょう。この段階に至ってはじめて、地に足を付けて自分のキャリアの未来を考えられるようになります。
世間を知らない状態から仕事を通じて世間を知り、価値観を形成し、それからキャリアプランを考える。この順番が大事です。
なぜ大事なのか。これからキャリアに関して重要なキーワードになるのが「希少性」です。世の中の変化が激しくなっていくなかで、どれだけ希少なスキルや能力を持つことができるかどうかが、生き残るカギになります。もちろん希少なだけではダメで、ビジネスとして成立する一定以上の市場の存在が大前提です。
別の言い方をすれば自分が戦う土俵選びの話ですが、希少性と市場規模を兼ね備えた土俵を見付けるのは簡単ではありません。まして新卒や若手社員の段階でそれを見付けられるかと言えば、非常に困難です。
本当に有望で、自分が戦っていける土俵を見つけるには、仕事を通じて世間を知り、自分の価値観を形成していくことが不可欠です。だから、現時点の志向と合っていないからといって「配属ガチャ、ハズレ」と安易に決めつけてやる気を失ってしまったら、かえってキャリアの可能性を狭めてしまうのです。
(株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)



