仏教や禅につながる
「高淡白」という経営哲学
石井社長は「三高」といわれる経営哲学を大切にしている。軸ブレせずに業績を安定して持続する「高安定」、時代の変化に対応するため「高感度」であること、そして忘己利他(もうこりた)を実現する「高淡白」だ。
「業績の安定は当然として、高感度であるために努力しているのは、とにかく人とのコミュニケーション、人を通じて時代の変化を読み取ることです。そして経営者として今深く共感しているのは、3番目の『高淡白』です。己を忘れることは難しいのですが、私心なく利他でなければ、経営はできないと実感しています」と石井社長は語る。
この「高淡白」という経営哲学に、各務学長も強く賛同する。
「高淡白という哲学は、禅につながる部分が大きいと思います。とかくビジネスの世界では、常に一つの正しい答えを求めがちです。ところが禅では、答えを一つに絞らないままにしておくことがある。答えから逃げているのではなく、あえてグレーの部分のままにしておく。今、世界で戦争をはじめとしたさまざまな対立が絶えないのは、一つの答えを求め過ぎ、目の前の多様な価値観を認めないからではないでしょうか。ビジネスの世界でも、私心にとらわれず、忘己利他の心を持つことで、うまくいくことが多いのだと思います」
前期、過去最高益を達成したヒロセ電機。駒澤大学の起源である禅の心は、グローバルに活躍する“駒澤人”の中に深く浸透している。
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