人々の生き方、働き方を一変させたコロナ禍が遠のき、「新しい時代」が始まった。そんな中で就活をした主要大学の学生は、どのような企業・団体を選んだのか。国公立・私立主要27大学別の2023年就職先ランキングを作成した。今回は、西日本に位置する主要国立大の大阪大学、神戸大学、九州大学の就職先をお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

2022年は地元に密着した
企業・組織が上位の傾向

 日本の高等教育の象徴である帝国大学は戦前から存在している。今回はその中でも、西日本にある大阪大学、神戸大学、九州大学のランキングを見てみよう。

 2022年の主要国立大の「就職先企業・団体」ランキングを振り返ると、大阪大では1位は三井住友銀行で、2位は三菱電機だった。ダイキン工業、関西電力、村田製作所、パナソニックなど、関西地域に拠点を置く企業が目立つが、大都市圏であるためか、地域の色は比較的薄い印象だった。

 神戸大では、1位は神戸大医学部附属病院だった。多くの学生が神戸市役所や兵庫県庁など自治体に就職しており、大阪大と比べると、地元志向がやや強いように見受けられる。

 九州大では、1位は九州大病院だった。特筆すべきは、九州大学や九州電力、福岡県、福岡市、福岡銀行など、地元の大学や関連団体、自治体、企業が10位までの就職先に6つ含まれていたことだ。

 23年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。

【西日本】主要国立大「就職先企業・団体」ランキング2023最新版!地元志向の一流学生が熱視線を送るのは?