理系志向、高大連携、アクティブラーニング……
人気の中堅校の特徴とは?
まず今年は桐蔭学園の人気が復活しました。かつては管理型教育のイメージがありましたが、近年はアクティブラーニング(生徒の能動的学修)へとかじを切り、先ほどのラーニングコモンズも近く設置予定です。加えて、理系志向が強まる中、理系に強いイメージがあることも追い風になっています。
理系志向に関連していうと、理工系大学の付属校は総じて高人気。芝浦工業大附属はその筆頭ですが、今年は日本工業大駒場も人気でした。そして、今最もトレンドといえるのが東京農業大第一です。農大第一は他大学への進学が前提の学校だったのですが、最近は「そのまま農大に進学するのもいいね」と、大学進学の意識も変わってきています。
また、女子美術大付属を筆頭に、美術に強い学校も注目です。例えば明星学園はムサタマ(武蔵野美術大学、多摩美術大学)など美大進学に定評があり、中1から美術体験に力を入れていることが受けています。
次に男女別学でいうと、まず男子校では獨協が受験者を集めています。穏やかな校風で立地も良く、「男の子が6年間穏やかに過ごすにはいい学校だ」と。佼成学園も男子へのグローバル教育やICU(国際基督教大学)の寮に宿泊する高大連携などが受け、人気が上昇しました。
女子校では、湘南白百合学園やカリタス女子、中村など。湘南白百合はラーニングコモンズや高大連携で先頭を走っており、カリタスは国際化の流れの中、英語とフランス語を学ぶ複言語教育が特徴です。
――数多い中堅校から子どもに合う学校を選び出すこつはありますか?
保護者に一番考えてほしいのは、子どもがその学校に6年間通うことで幸せになれるかどうかということ。いい学校には、いい先生といい友達がいます。その学校にいい先生がいそうか、いい友達がつくれそうか、その二つが感じられることが最も重要です。
加えて、私学に入る意義は、そこで学べる物事の考え方や価値観、つまり人間教育にあると思います。名門大への進学はもちろん大切ですが、子どもが卒業後にどう生きていってほしいのかを基準に探すといいのではないでしょうか。
Key Visual by Noriyo Shinoda



