関西で中学受験生の子どもを持つ親が望む、最終的な出口=大学のボリュームゾーンは、「関関同立」への進学だ。中学入学時の偏差値は高くないが、西の難関私立大学に強い中高一貫校はどこか?特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#29では、中学入試の偏差値が50未満の中高一貫校を対象に、2024年の中学受験での学校選びの助けとなるよう、最新のデータで作成し直した「関関同立の合格実績」にフォーカスした“お得”な中高一貫校ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
中学入学時の偏差値50未満でも
関関同立を“お得”に狙える中高一貫校は?
中学受験時は難関校を狙うほどの学力に至らなかったが、大学受験で西の難関私立大学グループ、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)に合格できる――。
関西で子どもの中学受験を志す親たちが、子どもの大学進学時に「最低でもこの大学に行って欲しい」と望むボリュームゾーンが関関同立だ。
関関同立の合格者は、決して偏差値の高い中高一貫校出身者だけではない。中学入学時の偏差値が50未満の中堅クラスの学校からの合格者も多数いる。
では、中学入試の偏差値に対して、関関同立に強い中高一貫校はどこなのか?今回、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て、2024年入試直前に対応できるように、最新のデータで試算した独自のランキングを作成した。
中高一貫校の各大学グループ(「難関国立」「早慶上理」「MARCH」「関関同立」)への「合格力」と「中学入学時偏差値」から、各大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出して、順位付けを行った。なお、関関同立のランキングの対象とする中高一貫校は、24年の入学時偏差値50未満に限定した。
注意点としては、中高一貫校の中には、特進コースを設けたり、高校から入学できたりする学校もあること。そのため各ランキング上位校であっても、実態として特進コースや高校入学者が大学合格実績をけん引する学校もあるので、各校の説明会などで確認してほしい。
次ページでは、最新のデータで試算した中学受験偏差値に対して、「関関同立に入学しやすい」中高一貫校のランキングを一挙に紹介する。
中には、関関同立どころか、京都大学や大阪大学、神戸大学など難関国立大学にも多くの合格者を出している学校も上位にランクインしているので、わが子に「最低でも関関同立、できれば難関国立大を目指させたい」という親は参考になるはずだ。