中堅校を目指す家庭にとって、6年後の出口が「MARCH」に届くかは気になるところだろう。中学入試での偏差値は高くはないが、首都圏の有名私立大グループに強い中高一貫校はどこなのか?特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#20では、偏差値が50未満の中高一貫校を対象に、最新のデータで作成し直した2024年入試直前版のMARCH合格実績にフォーカスした“お得”な中高一貫校ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
最新データで独自ランキングを作成
入りやすいのにMARCHを狙える学校は?
首都圏の難関私立大学グループ、「MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)」。この5大学であれば、大手企業であっても「学歴」だけで門前払いされるケースは、ほぼないといっていい。できれば、「わが子をMARCH以上に……」という保護者は少なくないだろう。
では、中学入試の偏差値に対して、MARCHに強い中高一貫校はどこなのか?今回、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て、2024年入試直前に対応できるように、最新のデータで試算した独自のランキングを作成した。
中高一貫校の各大学グループ(「難関国立」「早慶上理」「MARCH」「関関同立」)への「合格力」と「中学入学時偏差値」から、各大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出して、順位付けを行った。なお、MARCHのランキングの対象とする中高一貫校は、24年の入学時偏差値50未満に限定した。
注意点としては、中高一貫校の中には、特進コースを設けていたり、高校から入学できる学校もあること。そのため各ランキング上位校であっても、実態として特進コースや高校入学者が大学合格実績をけん引する学校もある。各校の説明会などで実態を確認してほしい。
次ページでは、最新のデータで試算した中学受験偏差値に対して、「MARCHに入学しやすい」中高一貫校のランキングを一挙に紹介する。