東京大学に京都大学を始めとする旧帝大や、一橋大学、東京工業大学などの難関14国立大学は、大学受験生の最高峰グループだ。それだけに高い壁ではあるが、合格者は難関中高一貫出身者だけではない。入学時の偏差値は高くなくても、6年間で難関国立に手が届くように学力を伸ばす教育をする学校はどこか。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#16では、2024年の中学受験での学校選びの助けとなるよう、最新のデータで作成し直した「難関国立の合格実績」にフォーカスした“お得”な中高一貫校ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
最新データで独自ランキングを作成
入りやすいのに東大や京大などに行ける学校は?
中学受験では難関中高一貫校ではないが、旧帝大など難関国立大学の合格者を多数輩出――。そんな“下克上”を目指せる中高一貫校はどこなのか。
そこで、ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て、大学グループの中でも最も学歴ブランド力がある、「東京一工(東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学)」ほか難関14国立大に強い中高一貫校を明らかにすべく、2024年入試直前に対応できるように、最新のデータで試算した独自のランキングを作成した。
中高一貫校の各大学グループ(「難関国立」「早慶上理」「MARCH」「関関同立」)への「合格力」と「中学入学時偏差値」から、各大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出して、順位付けを行った。なお、難関国立大のランキングの対象とする中高一貫校は、24年の入学時偏差値55以上に限定した。
注意点としては、中高一貫校の中には、特進コースを設けたり、高校から入学できたりする学校もあること。そのため各ランキング上位校であっても、実態として特進コースや高校入学者が大学合格実績をけん引する学校もあるので、各校の説明会などで確認してほしい。
次ページでは、最新のデータで試算した中学受験偏差値に対して、「難関国立に入学しやすい」中高一貫校のランキングを一挙に紹介する。
4位には、共学化の1期生が大学受験に挑み、中学入学時の偏差値55ながら、卒業生のほぼ2人に1人が難関国立大か国公立大医学部に合格するという躍進をした学校が入った。