ベテラン社員も活躍
長く安心して働ける環境

 キャリアアップを支援する制度としては、若手社員の早期抜てきや社内公募制異動などチャレンジの機会が設けられている。「シニアフェロー」「トッププロフェッショナル」と称する社内専門家の任用制度を導入し、専門性の高い社員がより活躍できる環境も整えた。

 長く安心して働ける職場を実現するため、経験豊富なベテラン社員が活躍できる機会の拡大に向け、定年の65歳への延長や、70歳以降も活躍できる雇用制度にも着手している。

「誇れる仕事」と「手厚い処遇」で高い満足度

 こうした制度の拡充が功を奏し「従業員満足度調査」(日本生産性本部)では他社平均を10ポイントも上回った。

 同社が得意とする鉄道メンテナンスやプロジェクト工事は、日本のインフラを支え、人々の日常生活の当たり前を実現する社会貢献度が極めて高い事業で、「やりがい」と「プライド」を持って働くことのできる事業フィールドだ。さらに、安定した経営基盤により、11年連続でベースアップを実現し続けるなど手厚い処遇も魅力の一つだ。

国内屈指の教育施設と
充実した育成プログラム

 入社後は6カ月以上の新入社員研修制度があり、現場配属前に一通りの基礎をじっくり学ぶことができる。職場配属後の不安を解消し、即戦力として活躍できるよう充実した育成プログラムも準備されている。その後も年次に応じた研修を経てキャリアアップ形成を図り、自分が目指すキャリアを実現することができる。

 22年4月、「東鉄総合研修センター」を茨城・つくばみらい市に開所。宿泊型施設にはカフェレストランやラウンジがあり、研修中に同期の絆を深めることもできる。実習設備は屋内、屋外にあり、実物・実機による体験学習ができる環境が整えられている。

 多岐にわたる育成プログラムの特徴は、専任講師の他に、現場の第一線で活躍する現場所長や主任クラスの社員約100人が兼任講師を務めるところだ。それぞれが自身の専門分野を担当し、現場のリアルを若手社員に伝え、専門知識を承継する。

日本の交通インフラを支える鉄道工事のリーディングカンパニー「未来の東鉄工業を一緒に創り上げていきましょう」。
数々の特許技術が展示されている本社エントランスにて

「仕事に対する情熱がある方、自ら考えて行動するバイタリティーのある方、チームワークを大切にできる豊かな人間性を兼ね備え、未来の東鉄工業を一緒に創り上げていくのは自分だ、という強い意志を持った方を求めています」。そう話す前川社長は、来る創業100周年に向けた同社のさらなる挑戦を担う人材を求めている。