事例2: AlgaleX(アルガレックス)
「藻」のサステナブル培養で
うま味調味料から水産養殖飼料まで
100%植物性原料で無添加のうま味調味料。健康意識の高い層に加え、ベジタリアン向け、イスラム教徒向けなど、幅広い需要が見込まれる「うま藻」
「私たちは、藻を育てるプロフェッショナルです」
と言って胸を張るのは、AlgaleX(アルガレックス)の高田大地代表取締役社長だ。同社は2021年、沖縄県うるま市に創設された。社名は藻を意味する英語「Algae」に由来している。
同社の主力製品は「うま藻」。数多くの栄養素を含有する藻で、うま味調味料のように扱える食材だ。乾燥させ粉末にした藻そのものであり、ほかに何も加えられていない。
「藻がおいしいというのは予想外」「カラスミのよう」などと評される複雑で濃厚なうま味。DHAやGABAなど健康にプラスに働く成分も豊富に含む
販売は23年、まず高価格帯の飲食店向けから始まった。現在では各地の幅広いジャンルの名店で使われている。続いてスタートした個人向けの販売も、販路は自社サイトから高級食料品店・沖縄グッズショップなどへと広がってきた。
「これまでにない圧倒的なうま味が評価されたと自負していますが、さらに、100%植物性原料で無添加だという点、DHAやGABAといった健康にプラスとなる成分が多く含まれている点なども追い風になっています」(高田社長)