金(ゴールド)はまたしても金融市場の混乱に対するヘッジとしての真価を発揮した。過去の例を見れば、上昇余地はまだあるかもしれない。だが金は間もなく、人気ではそれよりも劣る別の貴金属に輝きを奪われる可能性がある。金を巡っては投資家の間で議論が絶えず、熱烈な支持者もいれば、価値を認めない向きもいる。しかし、過去のデータを冷静に見れば明確な結論が導き出される。金は超長期的には株式のリターンを大きく下回るものの、事態が悪化すると長期にわたって株式を上回る傾向がある。金に遅れながらも、銀も上昇することが多い。金は1970年代と今世紀最初の10年間、S&P500種指数を上回るリターンを示した。最初のケースではインフレから、その次のケースではドットコムバブル崩壊から金融危機に至る景気の全般的な低迷から投資家を守った。
金相場に乗り遅れたら「銀」を狙え
銀は金に遅れて上昇する傾向がある
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