トランプ米政権はハーバード大学に新たな連邦助成金の提供は行わないと、リンダ・マクマホン教育長官が5日に同大に通知した。米国で最も著名な大学と政府との対立がさらにエスカレートした。マクマホン氏は、アラン・ガーバー学長宛てに送付され、ソーシャルメディアに投稿された厳しい口調の書簡で、ハーバード大の学生や教職員、学問の厳格さを批判。さらには、同大が連邦法に違反し、連邦政府とのパートナーシップの特権を失ったと述べた。マクマホン氏は書簡で、「ハーバード大学は米国の高等教育制度を愚弄(ぐろう)している」とし、「公的資金を受ける機関ではなくなる」と述べた。その代わりに、同大は530億ドル(約7兆6300億円)の「巨額」基金と裕福な卒業生を頼りにできる、と続けた。