勝ち組は「35歳社員」
「65歳OB」は負け組に

 ダイヤモンド編集部が独自に試算した、三井物産の「5世代の年収」と「主要100社内の年収ランク」の推移を公開しよう。

 下にある二つの表のうち、上の表では、「日本の主要企業100社内の序列(主要100社内ランク)」と「社内における世代間の損得(世代間比較)」が分かる。具体的には、30~70代の5世代について、過去20年の年収水準が日本企業の中でどの位置にあったか、そして社内の他世代と比べて得をしていたかを判定したものだ。

 表は「斜め」に見てほしい。例えば、現在45歳(就職氷河期世代)の人なら、緑色の枠に注目だ。表の左上にある「2004年度の25歳時点」から、右下の「2024年度の45歳時点」に向かって視線を斜めに動かすことで、自身の20年間の給与カーブと序列の変遷を確認できる仕組みになっている。

 そして、これら過去20年間の結果を集計し、総合的に格付けしたのが、下の表にある「勝ち組度」だ。その結果、三井物産は、現在35歳の社員が「勝ち組」(1位)となった。

 次いで、45歳と55歳の社員が同率で2位となり、「負け組」(4位)は65歳のOBだった。年齢が上がるほど社内比較では不利になる傾向がはっきりと出ている。

 三井物産の中で、あなたの世代はどの位置にいるだろうか。年収水準と企業内外での序列を重ね合わせながら、じっくりと数字を眺めてみてほしい。

【「2000年代からの年齢別推計年収と主要100社内ランクの推移」の見方】
■上の表(年収・ランク・世代間比較)の見方
●推計年収:有価証券報告書で公開された2004年度、14年度、24年度の平均年収と平均年齢を基に算出(平均年収データの開示は2000年3月期以降)。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の10業種別データを用いて多項式モデルで年収カーブを作成し、各社のデータに当てはめて推計した。
●企業の統廃合への対応:04年以降に大きな合併があった企業は、実質的に存続・主要となる側のデータを使用(例:日本製鉄は旧新日本製鉄、明治ホールディングスは旧明治乳業など)。持ち株会社化や合併により従業員数に大きな変動がある場合は社名や変動前の年度に「※」を付した。従業員数50人未満の年度は「※※」とした。
●主要100社内ランク:当該年度・同年齢における推計年収が、今回調査した主要100社の中で何位に位置するかで評価。「A++(1~4位)」から「G(100位)」まで21段階で格付けした。
●世代間比較:同一企業の同じ年齢(例:45歳)で、04年度、14年度、24年度の年収金額を比較。「○(高い)」「△(中間)」「×(低い)」で評価した。なお、現在35歳と現在45歳の評価が有利になり過ぎないよう、比較対象として24年度の25歳データを含めて補正を行っている。
■下の表(総合評価・勝ち組度)の見方
●主要100社内ランク(平均):上の表の「主要100社内ランク」の順位(1~100位)から世代(色)ごとに平均値を計算し、その数値に基づいて「A++」~「G」で再格付けした。
●世代間比較(平均):上の表の「世代間比較(○=1位、△=2位、×=3位)」から世代(色)ごとに平均値を計算し、順位が高い順に「◎」「○」「△」「×」「××」で評価した。
●勝ち組度:上記二つの指標(主要100社内ランク〈平均〉の平均値に基づく順位と、世代間比較〈平均〉の順位)を合算し、数値が小さい(成績が良い)順に1~4位までの順位を付けた。なお、現在75歳のOBは比較可能なデータが04年度のみであるため、順位付けの対象外とした。
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Key Visual by Noriyo Shinoda, Hitomi Namura, Graphic by Kaoru Kurata

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