しかし、JALもANAも国際線の燃油サーチャージを早々に見直した。しかも、5月1日発券分から最大で2倍ほどと大幅に引き上げることを、4月20日に発表した。詳細は下記の通りだ。

JAL燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)運賃額 5月1日から6月30日購入分まで Photo:JAL
拡大画像表示
ANA燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)運賃額 5月1日から6月30日購入分まで Photo:ANA
拡大画像表示

 一例としてJALの日本~ハワイは1万7800円だったのが3万4700円に、ANAの日本~ハワイは2万400円だったのが3万6800円に、サーチャージが引き上げられた。安い適用額で予約できる期間が発表から10日間しか残されていないということで、夏休みの航空券予約を慌てる人が続出する事態となった。

国内線のサーチャージ導入が
前倒しされる可能性は?

 国内線に話を戻すと、JALがサーチャージ導入を来春ではなく前倒しする可能性もあると一部で報じられた。JALは4月時点では否定したものの、国際線のサーチャージ見直し発表にやや唐突感もあったため、国内線での導入が前倒しになる可能性はゼロではないと考える。

 同様に、ANAについても国内線における導入の検討が、本格化する可能性は高いだろう。

 国内線の苦境は先述した通りで、利用者負担増は仕方がない面もある。しかし、物価高や実質賃金の伸び悩みにより、ただでさえ節約志向は高まっている。旅費が増えるとなると、「旅行控え」の動きが出てしまわないか心配なところだ。そうなると、需要減により収益改善どころかマイナス方向に響いてしまうだろう。

 また、東京~広島や名古屋~福岡、大阪~鹿児島などでは「新幹線シフト」が強くなる可能性もある。これではさらなる苦境を招いてしまうだろう。

次のページ

「旅行控え」や「新幹線シフト」を 防ぐためにも企業努力が必要だ

この記事を書いた前林広樹さんをフォローすると、最新記事の通知がメールで届きます。リンク先の「+フォロー」ボタンをクリックしてください。

TOP