米ミシガン州の連邦上院議員選挙で民主党候補となったアブドル・エルサイード氏(41)は、デトロイト郊外で約1世紀にわたりイスラム教徒の生活の拠点となってきたモスクで満員の聴衆の前に立っていた。信仰と道義的責務を訴え、米国初のイスラム教徒の連邦上院議員となる可能性のあるエルサイード氏は、北米最大級のモスクで行われた演説で進歩的な政策を説き、米国のイスラエル支援を改めて批判した。「われわれのお金が戦争やジェノサイド(大量虐殺)、アパルトヘイト(人種隔離)の支援のために浪費されていないことを知る権利がある」と同氏はアメリカン・モスレム・ソサエティーで語った。翌週末、そこから西へ約200マイル(約320キロ)離れたミシガン州マスキーゴンの歴史的な劇場で、エルサイード氏の別の集会開始時に中年の男性が壇上近くに立ち、コーランと聖書に言及する言葉を叫んだ。「彼の本は私の本とは違うことを書いている」と男性は述べ、その後、警察によって会場から連れ出された。