「投資で大きく儲ける人」と「最後に勝つ人」は、何が違うのでしょうか? 実は、投資のプロが重視するのは、目先の利益だけではありません。書籍『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略』の著者が、自身の経験をもとに明かした、資産を長く守り育てるための「意外な考え方」とは?

【元ゴールドマン・サックスのトレーダーが教える】投資で「最後に勝つ人」が大切にすること・ベスト1Photo: Adobe Stock

投資で「最後に勝つ人」が大切にすること・ベスト1

「株で大きく儲けたい」。しかし、大きな利益を得るには、損失のリスクも伴います。では、資産を長く守り育てるには何が必要なのでしょうか? 著者は、自身が実践してきた資産運用について、こう語ります。

このオルタナティブ投資を活用し投資対象をさまざまに分散させることで、安定的な収益を出せるポートフォリオを築くことができます。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

オルタナティブ投資とは、株式や債券以外への投資。不動産や金などが一例です。値動きの異なる資産を組み合わせれば、一つの市場が下落した際の影響を和らげられる可能性があります。

思いのほか地味な「成功」の正体

著者は、その成果をこう振り返っています。

ものすごく儲かったわけではないのですが、安定的に生活していけるだけの収益基盤を確保できていました。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

爆発的な利益より、生活を支える安定性を重視しているのです。投資は利益の最高記録を競うゲームではありません。

生活費や緊急時の資金を確保し、余裕資金でどれだけリスクを取れるか考えましょう。

プロが明かした「意外な現実」

ところが著者は現在、投資運用会社を起業し、流動資産の大半を自分のファンドに投じています。顧客と運命をともにする姿勢を示すためですが、分散という点では偏りがあると認めています。

それでも自分で考えて少しずつ構築してきたポートフォリオなので納得感がありますし、これまでのパフォーマンスは安定的に良好です。
――『最後に勝つ投資術【実践バイブル】ゴールドマン・サックスの元トップトレーダーが明かす「株式投資のサバイバル戦略」』より

これは、集中投資を勧める話ではありません。重要なのは、他人の成功例を無条件に真似ず、目的とリスクを理解して自分で納得できる配分をつくること。

まずは保有資産を書き出し、「何に偏っているか」を点検してみましょう。