顧客からの最大の要望は
外から見て「目立たないこと」
そして、2010年にグーグルカーが「HDL-64」を利用して公道実験を開始。現在、同製品はバージョンアップした「HDL-64 S2」となり、5~15Hz(毎分300~900回転)し、秒間130万照射でデータ収集をしている。回転数の設定については「停止している物に対しては遅く、移動している物に対しては速くなる。そのバランスから、購入者が設定する」(ベロダイン社技術者)。
フォードが初めて一般公開した、4ドアセダン「フュージョン」をベースにした自動運転実験車。ルーフ部分にベロダイン社の「HDL-32」を4基装着する
ベロダイン社の「ライダー」各種。レーザー数が64、32、そして16の3タイプがある Photo by Kenji Momota
また、2010年には小型化した「HDL-32E」を発売。重さでは「HDL-64E」の10分の1以下になった。フォードは2014年のデトロイトショーで、車体ルーフに「HDL-32E」を装着した4ドアセダン「フュージョン」を基にした自動運転実験車を一般向けとして初公開した。この場合、1秒間に収集しているデータ量は4基合計で250万である。
同車の展示と合わせて、ベロダイン社は「HDL-16E」を初公開。これはレーザー照射数を16にすることで、機器本体を「HDL-32E」のさらに半分程度の大きさにした。
「自動車メーカーなど、弊社の製品の購入者は、ライダーを外から見えないようにしたい、という。HDL-16Eならば、バンパーに取り付けることが可能だ」(ホール氏)。
また筆者は「グーグルカーの場合、3Dマップを作成すること、また走行中にそのデータをリアルタイムで活用していること、その双方がどのように関係しているのか?」と聞いた。
これについてホール氏は「それら両方、同時に行うことが可能だ」と答えた。さらに「ライダーは天候が悪い状況でも確実なデータ収集が可能など、ステレオカメラに比べて実用的だ。ライダーを今後、自動運転用としてだけでなく、一般のクルマ向けのセンサーとして広く普及させていきたい」と、事業方針を語った。
またベロダイン社は、高性能ヘッドフォンなど音響関連機器の開発及び販売事業も行っている。



