リタイアしてからの
投資デビューは失敗しがち
では、40~50代も積極的に投資をすべきなのだろうか。
私はやりたくない人はやらなくてもいいと考えている。ただし、いずれ時間ができたらやってみたい、もっとお金が貯まったらその時はやりたいと思っているなら、スタート時期を先延ばしにせずに投資をはじめてみるほうがいい。
時間とお金ができるのは、リタイア後。定年退職をしてから退職金を手にすると「せっかくまとまったお金があるのだから、預貯金で置いておくのはもったいない」という気持ちになり、これまで投資に関心がなかった人でも「資産運用をしなくては」と言い出す(余談だが、なぜかみなさん“預貯金ではもったいない”と同じ言葉を使う)。
私は、これを“退職金運用病”と呼んでいる。リタイア前でも親の相続で数百万円のお金を手にしたときにも同じように“運用病”にかかる。運用病にかかっても、商品選択をできるくらい勉強してからはじめるのならいいのだが、多くの場合「初心者だから自分で何を選ぶといいのかわからないから」と金融機関に相談して投資商品を選んでもらうことになる。
しかし、金融機関に商品を選んでもらって投資デビューし、その後はずっと順調というケースはまずない。多くの人はお金を減らして失敗している。投資は「買って、持って、売ってひとつの経験」というのが私の持論だが、買うことを人任せにした人が、保有中に値動きの背景をチェックしながら、上手に売ることができるはずがない。金融機関に勧められるままに多額のお金を投資して、大切な老後資金を大きく目減りさせるケースはあとを絶たないのである。
投資で失敗しないための
3つの鉄則を押さえておく
投資で確実にお金を大きく殖やすための方法はないが、大きく減らさないためのコツはある。実際に投資をしてみると、本を読む以上にわかることがあるので、リタイアして時間とお金ができる前に、少し経験を積んでおくことも肝心だ。



