(1)高い手数料のものは買ってはいけない
「投資の儲けを目減りさせるのは、手数料と税金」と言われる。つまり、手数料も税金も少ないほうが儲けは多くなるということだ。税金は一定額までNISAでカバーできるようになった。問題は手数料だ。
たとえば、投資信託ならおもな手数料として、買うときにかかる「購入時手数料」、保有期間中にかかる「運用管理費用」の2つがある。購入時手数料は、「ノーロード」といって手数料ゼロもあれば、高いものでは3%+消費税の投信もある。買ったとたんに手数料分目減りするので、できればノーロード投信を選びたい。
運用管理費用は、保有期間中ずっとかかり続けるコストなので、運用成績に与える影響は大きい。年利4%で運用できたとして、コストが0.5%なら実質の運用利回りは3.5%となるが、コストが2%なら実質2%と運用利回りは低下する。年率1.5%のコストの差は、投資期間が長くなるほど儲けの足を引っ張ることになる。
運用管理費用は購入時手数料と違って「ゼロ」のタイプはなく、安いもので年率0.3%+消費税、高いものだと年率2%+消費税程度かかる。投資をする前にしっかり確認して選びたい。
コストが安い投資商品は、インデックス型の投資信託、ETF、国債、ネット証券などでの個別株投資などがある。反対にコストが高くお勧めできないのは、運用管理費用1.5%以上の投資信託、変額年金保険、一時払い終身保険など。
(2)最初からまとまったお金で投資をしてはいけない
“退職金運用病”にかかると、不思議なことにみなさん1000万円以上といったまとまったお金で投資したがる。買ってみないとわからないことはいろいろあるし、投資商品と自分との相性もあるのだから、最初から多額のお金で投資デビューしてはいけないのだ。
私が提唱するのは“つまみ食い投資”。若い世代なら10万円、40代以上なら30万円程度でひとつの商品をつまみ食いするように買ってみて、練習をするといい。この程度の金額なら教育費で大変な40~50代でも投資デビューできるだろう。この商品はおもしろいな、自分に向いているなと思ったら、また買い足してみる。最初から「正解」の商品に出会うことはまずないと思っておこう。



