写真はイメージです Photo:PIXTA
「NISA貧乏」という言葉が注目を集めている。将来のために資産運用をしているはずなのに、なぜ“貧乏”になってしまうのか。特に若者がハマりがちな思考の罠とは。
一方、老後が視野に入ってきた50代は投資に対して別の悩みを抱えている。ありがちなパターン別にアドバイスする。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)
国会でも話題になる
「NISA貧乏」とは?
「貯金は5万円です。残りは全てNISAで投資しています」
企業の社員向けセミナーで出会った20代の男性は、そう言い切った。
5万円? それはもはや貯蓄ではなく、単なる口座残高だ。最近、こうした20代をちょくちょく見かける。
「NISAの非課税投資枠1800万円枠を5年で使い切るのが目標です」と話す30代の会社員もいた。
彼らに共通するのは、「投資を優先するあまり、生活や預金を後回しにしている」点だ。
これが若者を中心に広がっている「NISA貧乏」と呼ばれる状態だ。
3月10日の衆議院財務金融委員会でも「NISA貧乏」が取り上げられた。
国民民主党の議員が片山さつき財務大臣に「20代は投資も必要だが、自分への投資、いろいろなことをする大事な時期。現状について(片山)大臣の認識を伺いたい」と見解を求めたことで、言葉としてインパクトのある「NISA貧乏」はさらに話題を集めている。
数日前のNHKの朝のニュースでも特集が組まれていた。街頭インタビューで「NISAで投資優先」の若者に理由を尋ね、「老後が心配だから」、「私たちの老後を迎える頃は年金だけで生活できないから」という声を拾っていた。
ニュースを見て、私はちょっとした違和感を覚えた。
確かに今の20~30代は、上の世代に比べ老後に不安を持っている。しかし、食費や遊びの支出を削ってまで過剰にNISAで投資をする理由は、「老後不安」だけではない。
その理由は3つあるように思う。







