「物価は上がらない」――長く日本の家計と企業を縛ってきたゼロ%の予想は、相次ぐ値上げを経て、ついに崩れた。だが、その次に日銀が掲げる「2%」が新たな基準として根付いたわけではない。実際、家計のインフレ予想のピークは、イラン戦争を挟むわずか2カ月で1.3ポイントも上昇した。外的ショックのたびに予想が大きく揺れるのは、日本が「アンカーの空白期」にある証左ではないか。2012年以降の家計データを基に、ゼロ%アンカーが異次元緩和でも残り続けた理由、その消失後も2%へ移れない背景、物価と円相場を不安定にするリスク、そして日銀に欠ける政策のトラックレコードを読み解く。
続きを読む家計のインフレ予想「0%」は消失も、「2%」が定着しない理由とは?物価と為替を安定化させる“アンカー”不在となるリスクも
トレンドウォッチ
特集







