『ダウンタイム』で共演した仲里依紗(左)と松岡茉優『ダウンタイム』で共演した仲里依紗(左)と松岡茉優 Photo:SANKEI

ネットフリックスで9月17日から配信開始となった『ダウンタイム』が好調だ。シルバーウィークで一気見した視聴者も多いようで、配信翌日の昼には日本の作品ランキングで1位に。さらに9月14〜20日のネットフリックスグローバルTOP10では、非英語シリーズ部門5位に初登場している。この作品の面白さはどこにあるのかを分析してみたい。(フリーライター 鎌田和歌)

作品を底から支える絵面の強さ

 最終話である8話までを一気に視聴して感じたのは、ドラマとしての基礎体力の高さである。絵面の強さ、俳優の演技力、脚本のレベルが高い。

 まず、『ダウンタイム』は美容整形業界を舞台とするドラマである。メインキャストの松岡茉優と仲里依紗はどちらも医師で、二人の家族や、クリニックのスタッフ、そして二人の元に訪れるクライアント(患者)たちが入れ替わり登場する。

 俳優たちの顔をアップするカメラワークが多いことが、このドラマの一つの特徴である。そしてそのアップのインパクトがとにかく強い。

 SNSでは「主役2人の演技力と肌のキレイさ」「特殊メイクの出来栄え」に言及するコメントが多い。

 松岡が演じる沼田文は化粧っ気のないタイプで、対照的に仲が演じる遠山凜はベースメイクからまつげまでバッチリの完璧なメイクをしている。ドラマのメインビジュアルはこの二人の顔であり、実際にこの二人の顔面が最後まで画面を引っ張る。

  演技力に定評のある松岡はもちろん、自身の動画配信では親しみやすいキャラクターが人気の仲がシリアスな役柄をまっとうしていて見応えがある。

 また、特殊メイクの技術が素人目にも素晴らしい。これは同じくネットフリックスシリーズ『地獄に堕ちるわよ』でも特殊メイクを担当したAmazing JIRO率いるチームによるものという。

 整形手術のビフォアアフターはもちろんだが、出演場面はすべて特殊メイクの有名俳優もいる。整形依存のキャバクラ嬢を演じる安達祐実で、シネマトゥデイの記事によれば、ロケ中に通行人から本人と気づかれなかったようだ。(参考:「ダウンタイム」研ナオコが全身整形患者役で激変!Yuki Saito監督が撮影の裏側明かす)

 また、デビュー前の声優を演じた天野はな、がん患者の女性を演じた研ナオコも、それぞれ整形前も整形後も特殊メイクなのだという。あまりにも自然なので、どこまでが特殊メイクなのかもはやわからない。

 さらに、若い頃と歳をとった後を両方演じる必要があった渡部篤郎や永作博美についても、若返りメイク、老けメイクのどちらも素晴らしかった。作品にリアリティを与えているのはもちろん、この技術がなければ作品が成立しなかったのでは、とさえ思える。

 日本以外でのランキングも上々である理由は、言語を超えて、この絵面の強さのなせる技という部分もあるだろう。

 美容整形外科を訪れるクライアントのキャスティングにセンスを感じる。