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会議で話そうと思っているうちに、また誰かに先を越される。一方で、相手の発言が終わるほんの一瞬の隙を逃さず、自然に会話へ入ってくる人もいる。この差を生むのは、話術だけではない。呼吸や視線、さらには「関心の見せ方」が、場の主導権を左右する。※本稿は、コミュニケーション・トレーナーの荒木シゲル『一瞬で人の心を操るマインド・ハック この「表情」「しぐさ」には、誰も逆らえない!』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
「話の強者」は
一瞬の間を逃さない
交渉や営業の現場で、「なんだか手ごわいな……」と感じる相手に出くわしたことはありませんか?
たとえば、話に割り込む隙すら与えずに一方的に話し続ける人。
複数人での会話でも、うまく自分の意見を言って、議論をリードしてしまう人。
こうした「話の強者」に対して、ただ圧倒されっぱなしでは悔しいですよね。
ここは、相手をよく観察して、「なぜあの人は主導権を取れるのか?」という視点で秘密を探ってみるのも面白いものです。
私の経験上、こうした人たちには共通点があります。それは「運動神経」がいいことです。
会話の中で、誰かの発言の節目の「ほんの一瞬」の間を見逃さず、スッと自分の言葉を差し込んでくるのです。相手の話を無理にさえぎるのではなく、絶妙なタイミングで割り込む。まるで回転の速い二重縄跳びに飛び込むような瞬発力が求められ、まさに抜群の反射神経と言えます。
私は会議をよく「サッカーの試合」にたとえて説明しています。
会議の「話題」は、サッカーでの「ボール」です。ドリブルしたり味方とパスしたりしながらゲームは展開していきます。ところが、油断するとボールを奪われて流れが一変!それを見極めて瞬時に反応し、行動を変えなければ、あっという間に攻め込まれてしまいます。
会議も同様で、つねに話の流れを追って状況に応じた発言をしなければ主導権どころではないでしょう。会話のタイミングを見計らっているときには、緊迫した試合に出場しているイメージで集中することが重要です。
呼吸と視線を駆使して
「これから話す」と先に伝える
相手が話している最中に自分が発言のタイミングを取りたいとき、いきなり言葉を被せるのは望ましくありません。強引、鈍感な印象を持たれてしまっては逆効果です。そこで活用したいのが、「呼吸」と「視線」を使った割り込みの準備動作です。
場の空気を見ながら、最初はただうなずいて相槌を打つだけでも構いません。
相手の話をしっかりと聞いている姿勢を示すために、身を乗り出してアイコンタクトを取るようにします。そして話に一瞬でも隙が見えたら、そっと上半身を後ろに引きながら視線を外し、同時にフッとわかりやすく息を吸うのです。
この一連の動作によって、「話す準備ができた」というサインを相手に伝えることができます。視線を外すのは「何か考えが浮かんだ」ように見せる効果があり、呼吸は「これから話し始める」という予備動作です。







