いま、「知」を求める読書家のあいだで静かに広がりつつある本がある。元森ビル専務取締役CFOで、現在は多摩大学サステナビリティ経営研究所所長などを務める堀内勉氏の『生きるための教養』だ。山口周氏・松尾豊氏・冨山和彦氏・渋澤健氏らに絶賛される同書は、上下巻ともに500ページを超える大著ながら、平易な文章で読んだ人を深い思索と教養の世界に引き込んでくれる。 なかでも特に示唆に満ちているのが、終盤に配置された「資本主義」への問いと回答である。その詳細は同書に譲るとして、今回は『生きるための教養』の既読者とこれからの読者のために、堀内氏の既刊『ファイナンスの哲学』より、資本主義の解説部分を紹介する。

続きを読む