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「ご説明させていただきます」「休みをいただいております」「こちらが資料になります」……丁寧に話しているつもりが、実は相手に違和感を与え、仕事相手からの信頼を損ねているかもしれない。ビジネスシーンでよく耳にする言葉には、意外な落とし穴が潜んでいる。「させていただきます」は20分で30回以上も使うと逆効果に? マナー講師の諏内えみ氏が、大人なら知っておきたい「間違った敬語」と、好印象を与える言い換え方を解説する。※本稿は、マナー講師の諏内えみ『大人がしている 気くばりのある話し方』(明日香出版社)の一部を抜粋・編集したものです。
20分で30回以上も……
「させていただきます」を連呼
「では◯◯について私からご説明させていただきます」「追って確認させていただき、ご連絡させていただきます」「ただ今より資料を配らせていただきます」――あなたはこの「させていただく」を頻繁に使っていませんか。
以前、20分ほどのプレゼンテーションを拝聴する場面で、「させていただきます」を30回以上も連呼していた方がいらっしゃいました。しかしこちらは決して珍しいケースではありません。丁寧に表現しているつもりが、むしろ聞き手の耳につく――そんな場面を私は幾度となく見てきました。丁寧さを追い求めるあまり、敬語が過剰になり、かえって違和感を生んでしまう。これこそが「させていただく」が持つ落とし穴です。
「させていただく」が成立するには、二つの絶対条件があります。一つは「相手または第三者の許可を得ていること」。もう一つは「それによって自身が恩恵を受けること」です。
ところが現実には、謙遜を表す便利な万能敬語のように乱用されています。「訂正させていただきます」「司会を務めさせていただきます」「次の議題に入らせていただきます」「質問を受けさせていただきます」――これらは相手の許可や自分への恩恵という条件を満たしていない場面も多々あります。







