「このこと、SNSに書きますよ」。部下から突然そう言われたら、上司はどう対応すればいいのでしょうか。会社の評判や信用に関わる問題だけに、慌てて投稿を止めようとしたり、就業規則を持ち出して注意したりする人もいるかもしれません。しかし、対応を間違えると、部下の不満がさらに大きくなってしまうこともあります。では、部下から「SNSに書きますよ」と言われたとき、上司がまずやるべきことは何なのでしょうか。『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、その対応を解説します。
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まず知っておきたい、会社のルール
「このこと、SNSに書きますよ」
部下からこう言われたら、上司としても対応には慎重になります。
実務的な話から整理しておくと、多くの会社では、就業規則の服務規律などでソーシャルメディアの使い方について定めています。
会社の信用を損なう発信を慎むこと、会社や同僚、顧客、取引先を中傷しないこと。そして、違反した場合には懲戒の対象となる場合があること――こうした内容です。
自社の就業規則にどう書かれているかは、一度確認しておくといいと思います。
ただ、「SNSに書いたら規則違反だよ」と返すだけでは、見落としてしまうことがあります。
その言葉は、どこから出てきたのか
同じくらい大事なのは、なぜ部下から「SNSに書きますよ」という言葉が出てきたのか、その経緯を見ることです。
たとえば、こんなケースがあります。
部下が上司からのパワハラを会社に相談した。会社は相手に軽く注意しただけで、その後も状況は変わらない。もう一度相談しても、「対応は済んでいる」と言われてしまう――。
追い詰められた本人にとって、「SNSに書きますよ」という言葉は、最後の手段になっていることがあります。
社内では聞いてもらえなかった。だから外に向けて声を上げるしかない。そう考えたうえでの一言かもしれません。
最後の言葉だけではなく、そこまでの過程を見る
上司がやるべきことは、「SNSに書く」という最後の言葉だけに反応せず、そこに至るまでに何が起きていたのかを振り返ることです。
これまでの会社や上司の対応は適切だったのか。
対応そのものは適切だったとしても、説明が足りず、本人が納得できないまま話が終わっていなかったか。
そこを振り返る必要があります。
もちろん、会社側の対応に問題がなかったケースもあります。
それでも、経緯を確かめないまま「規則違反だ」とだけ返せば、本人はますます社内に頼れなくなっていきます。
言葉の裏にあるものと向き合うのも、上司の大切な役割です。








