これを知れば、誰でもすぐに点数が上がる!読むだけで合格が近づく!偏差値35から東大に合格した「ずるい試験対策」をまとめた『東大生が教えるずるいテスト術』。この連載ではそのエッセンスを紹介していきます。

今、Twitterで「#先生お願いします」「#学校の仕組みを考えよう」が流行っています。

保護者・中高生・受験生、または先生自身などが、多くの人が学校に対する思いや先生にお願いしたいことを、これらのハッシュタグをつけて呟いていているのです。

「『2人でペア作って!』をやめてほしい」「補習を少なくしてほしい」といった卑近な意見から、
「スマホ持ち込み可にしてほしい!」「漫画やライトノベルの持ち込み解禁!」といった最近の若者の意見、
「先生が忙しすぎる。もっと休んでほしい」「教員の職場環境の改善が急務だ」
といった現場の先生を労う意見など、様々なつぶやきが投稿されています。

この風潮を受けて今回私は、周りの東大生を集めて、現役東大生の立場から「#先生お願いします」を考えてみました。
はたして、東大生たちはどんなことを学校に求めているのでしょうか?

「スマホ断ち」は受験勉強に悪影響!?

「受験勉強に、もっとスマホを使うべきだ」
結論から先に言うと、現役東大生たちは口々にそう言いました。「学校は、『スマホ断ち』を推奨するのをやめてほしい」と。
受験の時期に、学生に「受験生なのだから、スマートフォンを弄るのはよくない」と「スマホ断ち」を推奨する学校も多いようですが、東大生の立場からするとこれは受験に悪影響だとのこと。

というのも今、東大生の多くはスマホアプリを使って勉強しているそうなのです。

例えば、「スタディプラス」というスマホアプリでは、学習を記録してその進捗をグラフや表で把握できたり、その進捗に対してコメントがもらえ、効率的な勉強をすることに繋がるそうです。
また、「スタディサプリ」というスマホアプリでは、月額980円で質のいい授業が4万本受け放題になります。このスタディサプリの授業は東大生の間でも評判が高く、このアプリを使って東大に入ったという学生も少なくありませんでした。

SNSも勉強の効率化に役立っています。
「Instagram(インスタグラム)」では、勉強の進捗を定期的に投稿する「勉強アカウント」が多く存在し、受験生が勉強の活力を得る一つの手段になっています。
「Twitter」でも「勉強アカウント」が存在し、受験で役に立つ投稿を「いいね」したり、自分の勉強の状況を投稿したりすることで勉強に役立てている受験生も多いです。
このように、「スマホや携帯は勉強に悪影響」という常識は、今の時代もう古くなってきているそうなのです。

「スマホアプリで暗記」が流行り!?

また、こんな話もあります。最近の受験生の間で、「スマホアプリで英単語や年号を暗記する」のが流行りつつあるそうなのです。
例えば、スマホアプリで英単語や年号・○×問題を出題するアプリが増加中です。有名単語帳の「ターゲット」もアプリで配信されており、TOEICやTOEFLで出題される英単語を集めたアプリも出ています。このように、単語や年号の暗記に役立つアプリの数は急速に増えているのです。
これらのスマホアプリであれば、テストもパズル感覚で容易に受けることができますし、採点も一瞬で終わります。また、テストで間違えたところも記録されており、自分の弱点をデータで把握することもできます。紙の暗記カードやノートで暗記をするよりも、スマホアプリや電子辞書の単語帳を使って暗記をする学生が増えてきているのです。たしかに、紙を使うよりも効率良く勉強できる側面もあるそうで、実際、現役東大生の多くも使っているとか。

「受験勉強は、デジタルの方が捗る」。
少なくとも、現在の東大生の中にはそう考えている人が一定数存在するようです。

学校もIT化すべき?

「#先生お願いします」の投稿の中でも人気が高かったのは、
「ipadを導入して教科書を電子書籍化するべきだ」
「学校からの連絡は紙ではなくてメルマガでいいのでは?」
「連絡網を電話で行うのは旧時代的すぎる。SNSで済ませるべき」
といった「学校にもITを導入するべきだ」という意見でした。
たしかに今の時代、連絡や伝達事項などを紙で行なっているのは学校ぐらいのもの。自分も、先生からのお知らせを無くしてしまって親に怒られたり、重い教科書を学校に持っていくのが億劫だった記憶があります。

受験勉強にも学校にも、ITをどんどん導入するべき時代が来ているのかもしれませんね。