英国の欧州連合(EU)離脱期限が近づいているが、金融市場はテリーザ・メイ首相が議会で歴史的大敗を喫しても安穏と構えているようだ。一方、ブックメーカー(賭け屋)の市場は、EU離脱(ブレグジット)を巡る光景が大きく変化したことをより鮮明に反映しているかもしれない。  英議会は15日、メイ首相が提出した離脱協定案を大差で否決。現職政権がこれほど圧倒的多数の反対票を突きつけられたのは、少なくとも20世紀初頭以来だ。野党の労働党は間髪おかずに内閣不信任決議案を提出した。