高血圧と診断されると「血圧の薬は一生飲んでください」という医師がいます。薬剤師の加藤雅俊氏は、本来医療の最終目的は「薬がいらなくなること」であるはずと疑問を呈します。加藤氏の著作『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』(日本文芸社)より、薬を飲むことによる副作用、リスクを紹介します。
飲み続ければ副作用のリスクを上げるだけ
薬では高血圧は治せない
薬の専門家から言わせてもらえば、打撲のような急性疾患なら痛みを取るために薬の効果が発揮されますが、慢性疾患である高血圧の薬は、体質を変えて根本的に治療することはできません。それどころか、服用の期間が長くなれば長くなるほど、人体に与える副作用の影響も蓄積して大きくなります。
ところが多くの場合、病院に行って高血圧の基準値を超えたという理由だけで降圧薬が処方されると、そこから薬との長いおつきあいが始まります。しかし、それは本当に正しいのでしょうか。
例えば頭痛で病院に行ったときに、「頭痛薬は一生飲んでください」とは言われません。なのに「降圧薬は飲み始めたら一生やめることはできない」と言われます。毎日血圧を測定していて、血圧が高い日に薬を飲むならまだしも「基準値よりも低い日でも飲まなければいけないの?」と疑問に思ったことはありませんか。