ひろゆきが教える「2022年、頭が良くなるための習慣」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「強い意志」は続かない

「今年は絶対に頭がよくなりたい!」「本とかいっぱい読むぞ!」と思っている人がいると思います。

 気合いを入れるのは別に悪いことではないのですが、残念ながら「強い意志」は続かないと思うので、根本から気をつけたほうがいいんですよね。

 ということで、どうやったら今年は頭がよくなるのか。それについて、たった1つの習慣を説明したいと思います。

やるべきことは「たった1つ」だけ

 では、何をすればいいのでしょうか。

 それは、「結論を信じない」ということです。

 私たちは、結論を急ぎすぎています。世の中の映像や音声、文字のメディアは、すべて「結論を早く出してくれ」というニーズに応えてくれています。

 もちろん、「結論」も大事です。しかし、結論そのものよりも、それを補う「根拠」「理由」「データ」のほうが圧倒的に大事なんですよね。

 というより、記憶すべきなのは、そちらのほうなのです。

 いくら結論を覚えていても、それは日本史や世界史のテストの答えで単語やキーワードだけを覚えるのと同じで、「じゃあ、それはなぜ生まれたの?」「どういう人物で、何を成し遂げたの?」と聞かれると答えられないのです。

 そんな知識は、いくらあっても意味がないんですよね。

 人物の名前を覚えることよりも、「その時代に、日本では米不足があって、年貢の取り立てが厳しくなって、農民の代表者を1人決めることになった……」というように、背景や理由を覚えることのほうがよっぽど大事です。

 それを押さえておけば、人の名前が出てこなくても、相手に説明することはできますし、その人物や事柄の「本質」は教養や知恵として使うことができます。

結論で納得しない1年を過ごす

 ということで、今年から頭が良くなりたい人は、ぜひ結論を覚えることをやめてください。もしくは、結論だけで納得するのもやめてみましょう。

「理由は何?」「根拠は何?」「データはある?」と、ちゃんと確認して、それを覚えるようにしてみてください。

 きっと、日々の積み重ねで賢くなれるはずですので。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。