ひろゆきが語る「2022年を最高の1年にするための習慣」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「この1年」をどう過ごすか

 さあ、2022年になりましたね。

 いまだコロナの話題が尽きませんが、徐々に人と会う機会も増えてきたのではないでしょうか。

 新年を迎えて、新たに目標を立てている人も多いと思います。どう過ごすのか。計画を立てているときが一番楽しいですからね。大いに考えてもらったらいいなと思います。

 そして、じつは、今年を「最高の1年」にしてしまう考え方があるので、それについて語ってみようと思います。

「変えられないもの」を変えようとしない

 みなさんは、「変えられないもの」を知っていますか?

 世の中には、「変えられるもの」と「変えられないもの」があります。大事なのは、「変えられないもの」をちゃんと押さえておくことです。

 まず、「他人」は変えられません。いくら説得しようが、正論を言おうが、他人の考えや行動は変えられません。そのことを知っておくだけで、人生はかなりラクになります。

 また、「性格」も変えられません。「今年は自信をつけるぞ!」「今年はポジティブに生きるぞ!」などの誓いは、無意味です。きっと数日で忘れてしまい、元の性格に戻るでしょう。

 というように、「変えられないもの」を1つ1つ押さえていきます。すると、最後の最後に、ある「変えられるもの」が出てきます。それを、今年は変えてみるようにするといいんです。

この1年、「これ」を変えてみてください

 では、何を変えればいいのか。

 それは、「つらい」「悲しい」「苦しい」と、ネガティブな気持ちになったときに「ある習慣」を取り入れてみることです。

 それが「アウトプット」です。

 ネガティブな感情が湧いた後に、それを「ネタ」としてアウトプットするのです。

 悲しいことを悲しく話すのではありません。面白く話すのです。

 つらい出来事をつらそうに書くのではありません。面白く書くのです。

 人に話すのでもいいですし、ブログやSNSに書くのでもいいのですが、とにかく「面白くネタとしてアウトプットする」ようにします。

 たった、それだけです。

 この先、いろいろなことがこの1年間に起こると思います。

 でも、そのときに「これはネタになる!」と1秒で考えるのです。

「道に迷って歩き回ってつらかった……。これはネタになる!」
「変な店に入ってしまってぼったくられた……。これはネタになる!」
「恋人からボロカスに悪口を言われてフラれた……。これはネタになる!」

 こういう1年間を過ごしてみてください。

世の中すべて「思い込み」

 するとどうでしょう。あなたの周りには人が集まってくるようになると思います。SNSのフォロワーやブログの読者も増えるでしょう。

 そして、何よりも1年間が最高の年になります。絶対になります。

 そのためにも、ネガティブの後の「1秒間」を大事にしてください。ここだけを変えるようにしてみてください。

 世の中はすべて「思い込み」で決まります。

 悲劇は喜劇であり、喜劇は悲劇でもある。それは個人の主観で決まります。

 あなたの住む世界は、残念ながら、他人や性格をコントロールできるようには作られていません。

 だったら、「考え方」を変えるしかありません。

 どうか、この1年、忘れないように過ごしてもらいたいなと思います。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。