ひろゆきが見抜く「頭のいい人、悪い人の特徴」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

さて、問題です。

 この連載では、「頭のいい人、悪い人」というテーマで何度か語っているのですが、そろそろ、それを見抜く最終結論を書いておこうと思います。

 最初に質問です。次の2つの文章は同じことを言っているでしょうか?

①「結論から話すのが大事です。」

②「人の話では結論が大事です。」

 どうでしょう。ちょっと考えてみてください。

答えは……

 わかりやすかったと思いますが、正解は「異なる」です。

「①」のほうは、話す順番のことを言っています。先に結論を話すことが重要であって、別に結論そのものが重要とは言っていません。

「②」のほうは、話の中身のことを言っています。結論そのものが重要であると言っています。

「考え方の過程」こそ重要

 なぜ、こういう質問をしたかというと、僕の意見では「①」を言っているつもりなのに、「②」のように解釈する人が現れるからです。

 僕は、人に話をするときは結論から言ったほうがわかりやすいし伝わりやすいんだ、と言っています。それなのに、「話は結論が大事だ」と思ってしまうと、「じゃあ、結論だけ聞けばいいのか」と思い込んでしまいます。まったく違います。

 結論を先に言うことで、次にそれの根拠となるデータや数字をあげなくてはならなくなります。そういう「考え方の過程」こそが重要です。

「結論だけ知っている人」は頭が悪い

 テレビを見ていると、いかにコメンテーターが短い尺の中で「結論だけを言っているか」がわかるでしょう。肝心な根拠となる「考え方の過程」がすっぽり抜かされていることがほとんどです。

 なぜなら、ダラダラと理由を話していると、テレビのチャンネルを変えられてしまうからです。

 テレビのようなメディアでは、1人の考え方をじっくり話す機会はありません。よって、結論だけを吸収するようになってしまい、「マイナスイオンがいいらしいよ。理由はわからないけど」というような人を増やしてしまいます。

 まさにこれが、頭の良し悪しを見分けるポイントです。

「テレビで言ってたけど、ゴマがいいらしいよ~」

「YouTubeでひろゆきが言っていたけど、自動運転が流行るらしいよ~」

 と、結論だけを持ち出し、肝心の「なんで?」ということが言えない人。それこそが、頭の悪い人の特徴です。

 あなた自身、そういうことになっていませんか?

 人のふり見て我がふりを見直すようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。