NFT(非代替性トークン)は、最近ではニュースでも取り上げられるほど、世間の注目を集めている。
しかし、NFTの歴史はまだまだ浅く、実生活に溶け込むほどの普及はしていないため、名前は知っているけれど具体的な中身まではわからない、という方も多いのではないだろうか。
そこで、今回はNFTの仕組みや特徴、NFTに関連したおすすめの仮想通貨(暗号資産)などを解説していく。
- NFTとは、そもそも何なのか?
- どういった特徴を持ち、どういった技術で成り立っているのか?
- NFTと関連性がある主要な仮想通貨
- NFTの取引に必要な仮想通貨を取り扱っている、おすすめの仮想通貨取引所
- NFTの取引を始めるために必要な仮想通貨の購入はSBI VCトレードがおすすめ!
一般的にNFTの取引をする際は、決済のための仮想通貨が必要になる。その仮想通貨を購入するなら、アプリが非常に使いやすいSBI VCトレードがおすすめだ。
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NFT(非代替性トークン)とは?
NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)とは、ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのことである。
その形は様々で、デジタルアートやデジタルファッション、ゲームのアイテムなど、有形・無形さまざまなものがNFT化されている。
- デジタルアート
- トレーディングカード
- デジタルファッション
- ゲームアセット
- デジタルフォト
- デジタルミュージック
- 仮想空間の土地 など
また、理由は後述するが、NFTには従来型のデジタルデータと違って資産的価値があり、「NFTマーケットプレイス」と呼ばれるインターネット上のプラットフォームで活発に取引されているため、NFTを売ってお金を稼ぐことも可能だ。
中には高額で取引されているものもあり、2021年3月には世界的に有名なオークションハウス“クリスティーズ”のオンラインオークションで、デジタルアーティストであるBeeple氏のNFTアートが約6,935万ドル(約75億円)で落札されて大きな話題を呼んだ。
NFTの特徴・仕組み
NFTは、次のような特徴を有している。
- 代替不可能性(唯一無二性)がある
- 所有者などの記録の改ざんが困難である
- プログラマビリティがある
代替不可能性(唯一無二性)がある
NFTと同じ、ブロックチェーンを基盤にしたデジタルデータには仮想通貨(暗号資産)があるが、仮想通貨の場合、ビットコインならどのビットコインでも価値が変わらないように、同じ仮想通貨なら代替が可能になる。
しかし、NFTの場合は、例えば見た目はまったく同じデジタルアートでも、ブロックチェーンに記録されている識別情報も踏まえて作品ごとに価値が決まるので、見た目は同じアート作品でも、それぞれ代替不可能な存在として扱われる。
見た目が同じアナログの版画作品にシリアルナンバー(エディションナンバー)が入っていて、それぞれ区別されていることをイメージするとわかりやすいかもしれない。
また、NFTには、オリジナルとまったく同じものをコピーして作成することができないという特徴がある。
従来型のデジタルデータでは、コピーとオリジナルの判別がつかなかった。
NFTでも、例えばNFTアートをパソコンのディスプレイに映してスクリーンショットを撮ることでコピーを作ることはできるが、そのコピーにはブロックチェーンによる情報が存在せず、オリジナルとコピーの明確な判別が可能になる。
このような仕組みによって、NFTには従来型のデジタルデータとは違って1つ1つの作品に資産的価値が生じ、NFTマーケットプレイスでの取引が成り立っている。
所有者などの記録の改ざんが困難である
前述のとおり、NFTはブロックチェーンを基盤にしており、そこに作成者や所有者などの情報が記録されている。
一般的にブロックチェーンとは、同じデータを複数の場所(台帳)に分散して管理するデータベース技術のことを指し、分散型台帳とも呼ばれる。
もし、ハッカーがブロックチェーン内の情報を改ざんようとしても、中央集権的なデータベースと違って複数の場所を攻撃しなければならないため、そうした行為は事実上、ブロックチェーンでは困難となる。
また、ブロックチェーンへのデータの記録は、複数のノード(ブロックチェーンのネットワークを構築するコンピューター端末のこと)による合意形成によっておこなわれているため、仮に悪意のあるユーザーが嘘のデータを記録しようとしても、1人では合意に至らないため改ざんは不可能だ。
このようなブロックチェーンが持つ高いセキュリティ技術によって、NFTは安全に管理されている。
プログラマビリティがある
プログラマビリティとは、NFTにさまざまな情報や機能を追加できることを指す。
例えば、NFTマーケットプレイスでの二次販売によって所有者が変わっても、その新しい所有者の情報を追加で記録していくことができる。
他にも、あらかじめ「二次販売の際に、売り上げの一部をクリエイターに納める」というプログラムをNFTに付与しておけば、そのNFTのクリエイターは二次販売が成立するたびにロイヤリティを受け取ることが可能になる。
NFTを購入するためには、その元手となる仮想通貨を購入する必要がある。
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NFTの活用事例
ここではアート・ゲーム・不動産、デジタル証明書の4つのジャンルにフォーカスして、それらをより具体的に紹介していく。
より詳しいNFTの情報を知りたい人はこのコンテンツを参考にしてみてほしい。
NFTアート
NFT活用のもっともポピュラーな事例は、デジタルアートをNFT化したもの(以下、NFTアート)だ。
デジタルアート自体は従来から存在したが、コピーされると真贋の区別がつかない状態であったため、マネタイズの方法が限られていた。
しかし、NFT化することによってそこに唯一無二性が生まれ、NFTアートもアナログなアート作品と同じように、活発な売買がなされている。
特に、コレクション性のあるNFTアート(コレクタブルNFTとも呼ばれる)は、次に挙げるものも含めて高値で取引されているものが数多くある。
- CryptoPunks
- Bored Ape Yacht Club(BAYC)
- Fidenza
CryptoPunks
名称 | Crypto Punks |
発行元 | Larva Labs |
リリース時期 | 2017年6月 |
発行総数 | 1万点 |
トークンの規格 | ERC20、ERC721(イーサリアムチェーン) |
CryptoPunks(クリプトパンクス)は、24×24ピクセルという小さなキャラクター画像のNFTアートだ。
1万種類のコレクションであり、その1つ1つがさまざまな「タイプ」と「属性」の組み合わせによってつくられた、唯一無二の存在となっている。
2021年頃に起きたNFTブームの火付け役とも言えるコレクションで高い人気を誇っており、現在も高値で取引されている。
ちなみにこれまでの取引の最高値は、2022年2月に取引された「CryptoPunk 5822」の8,000ETHで、当時のレートで日本円に換算すると約27億円である。
Bored Ape Yacht Club(BAYC)
名称 | Bored Ape Yacht Club(BAYC) |
発行元 | Yuga Labs |
リリース時期 | 2021年4月 |
発行総数 | 1万点 |
トークンの規格 | ERC721(イーサリアムチェーン) |
Bored Ape Yacht Club(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ、以下BAYC)は、類人猿(Ape)をモチーフとしたNFTアートのコレクションだ。
表情や帽子、服装などの特性を、アルゴリズムを用いて組み合わせることにより、1万種類のユニークなNFTアートが構築されている。
また、BAYCはメンバーシップカードとしての機能も有しており、それを保有することでメンバー限定のさまざまな特典へのアクセスが可能だ。
NFTブームの中で、BAYCをオマージュしたMutant Ape Yacht Club(MAYC)や Bored Ape Solana Club(BASC)といった派生コレクションも多数生まれた。
Fidenza
名称 | Fidenza |
発行元 | Tyler Hobbs氏 |
リリース時期 | 2021年6月 |
発行総数 | 999種類 |
トークンの規格 | ERC721(イーサリアムチェーン) |
Fidenza(フィデンツァ)は、イタリアの有名アーティストであるTyler Hobbs(タイラー・ホッブス)氏が制作した999種類のコレクタブルNFTだ。
さまざまな色や大きさの四角形が、アルゴリズムによって999種類もの唯一無二のパターンを形成している。
Fidenzaの1つ「♯313」は、2021年8月に1,000ETH(当時のレート換算で約3億5,000万円)という高値で取引されている。
また、2024年9月時点でのOpenSeaにおける出品価格は、最低でも33.69ETH(約1,800万円)と高額だ。
なお、今回は海外で生まれたNFTアートをピックアップしたが、国内でも「Crypto Ninja」や「Neo Tokyo Punk」など、著名なコレクションが数多くつくられているので、興味がある方は国産のNFTもぜひチェックしてみるとよいだろう。
NFTゲーム
NFTゲームとは、ブロックチェーンを基盤としてキャラクターやアイテムにNFTが用いられているゲームのことで、ブロックチェーンゲーム(BCG)とも呼ばれている。
ここでは、次の5つの代表的なNFTゲームを紹介しよう。
- Axie Infinity
- The Sandbox
- STEPN
- STEPN GO
- PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)
※海外NFTゲームは国内法に準拠していない場合がありますので、ゲーム内での一部の操作が国内法に違反する可能性もあります。海外NFTゲームには十分に注意してください。
Axie Infinity
名称 | Axie Infinity |
開発元 | SkyMavis |
ゲームジャンル | 対戦ゲーム シミュレーションゲーム |
基盤のブロックチェーン | Ronin |
ゲーム内トークン | Axie Infinity Shards (AXS) |
AXSの価格* | ¥628.38 |
AXSの時価総額ランキング* | 85位 |
AXSの取り扱いがある仮想通貨取引所 | Coincheck |
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)は、独自チェーンのRoninを基盤としたNFTゲームで、ベトナムのブロックチェーン企業SkyMavis社が開発・運営を手がけている。
ゲームの内容は、「Axie(アクシー)」と呼ばれるモンスターのNFTを収集・育成して、他のプレイヤーやNPCと対戦するというものだ。
ゲームをプレイする中でAxie Infinity Shards (AXS)とSmooth Love Potion(SLP)という2種類のトークンを入手することができ、それらはいずれも仮想通貨取引所を用いて日本円に換えられる。
またAxieなどのNFTは、ゲーム内のNFTマーケットプレイスやOpenSeaなどの外部のプラットフォームにおいて、活発に二次売買がなされている。
The Sandbox
名称 | The Sandbox |
開発元 | Animoca Brands PIXOWL INC. |
ゲームジャンル | サンドボックスゲーム |
基盤のブロックチェーン | イーサリアム Polygon |
ゲーム内トークン | SAND(SAND) |
SANDの価格* | ¥33.92 |
SANDの時価総額ランキング* | 98位 |
SANDの取り扱いがある仮想通貨取引所 |
Coincheck bitFlyer |
The Sandboxは、メタバース(三次元の仮想空間のこと)を舞台にしたサンドボックスゲームだ。
サンドボックスゲームとは、ストーリーの設定がなく、与えられた空間でプレイヤーそれぞれが自由に活動することができるゲームのジャンルを指し、有名どころではMine Craftやどうぶつの森がそれに該当する。
The Sandboxも、広大なメタバースの中で例えば自作のアイテムを使ったり、建物を建築したりと、自由な遊び方ができるようになっている。
ゲーム内のユーティリティトークンはSAND(SAND)で、NFTを購入する際の決済手段などに用いられる。
なお、NFTゲームのトークンは国内市場での取り扱いがないものが大半だが、SANDなら国内取引所bitbankなどで購入が可能だ。
STEPN
名称 | STEPN |
開発元 | Find Satoshi Lab |
ゲームジャンル | Move to Earn(M2E) |
基盤のブロックチェーン | Solana BNB(旧BSC)他 |
ゲーム内トークン | Green Satoshi Token(GST) Green Metaverse Token(GMT) |
GSTの価格* | ¥1.71(SOL版) |
GSTの時価総額ランキング* | 707位(SOL版) |
GSTの取り扱いがある仮想通貨取引所 | 国内取引所には未上場 |
STEPN(ステップン)は、ランニングやウォーキングをすることによって仮想通貨を稼ぐことができるNFTゲームだ。
STEPNのように運動することで稼げるものは、一般的にNFTゲームの中でも「Move to Earn(M2E)」というジャンルに分類されている。
STEPNでは、スニーカーのNFTを保有した状態でランニングなどをすると、Green Satoshi Token(GST)とGreen Metaverse Token(GMT)を獲得できる。
なお収益効率は、日々の運動量だけでなく、スニーカーNFTの種類やレベル、レアリティなどによっても変動する。
STEPN GO
名称 | STEPN(ステップン) |
開発元 | Find Satoshi Lab |
ゲームジャンル | Move to Earn |
ゲームの独自通貨 (ティッカーシンボル) | GO GAME TOKEN(GGT) |
対応チェーン | Solana/BSC/Ethereum |
STEPN GOは、2024年5月に「STEPN」を開発したファインドサトシラボ(FSL)から発表された新しいNFTゲームアプリだ。
このアプリはWeb3技術を活用し、運動や交流をテーマにしたライフスタイルアプリとして展開されている。ユーザーはNFTスニーカーを使って歩いたり走ったりすることで、仮想通貨やNFTを獲得できる。
新たに導入された「GO GAME TOKEN(GGT)」を、運動を通じて報酬として得る仕組みが特徴。さらに「Haus System」により、家族や友人とスニーカーやエネルギーを共有し、報酬も分け合える設計となっている。
FSL IDを使えば、メールアドレスとアクティベーションコードで簡単にゲームを始められる。2024年6月にはAndroid版とiOS版がリリースされ、ベータ版も公開中だ。
プロジェクトゼノ(PROJEXT XENO)
名称 | PROJECT XENO(プロジェクトゼノ) |
ローンチ時期 | 2023年4月14日 |
基盤のブロックチェーン | BSC(BNB Chain) |
ゲーム内トークン | GXE (ガバナンストークン) UXE (ユーティリティトークン) |
GXEの価格* | ¥2.05 |
時価総額ランキング | 3942位 |
GXEの取り扱いがある仮想通貨取引所 | BITPOINT |
最近日本で大きく盛り上がっているNFTゲームの一つが、日本発のNFTゲーム「プロジェクトゼノ(PROJECT XENO)」だ。
PROJECT XENOとは「GameFi」「e-Sports」「Fun」を融合したタクティクスPvPゲームとなっており、ゲームをプレイしながら稼ぐことができる「Play to Fun&Earn」を実現した話題のゲームとなっている。
有名ユーチューバーであるヒカル氏が公式アンバサダーを務めており、今までNFTゲームに馴染みがなかった人もプロジェクトゼノをきっかけにNFTゲームに参入するという事象も起こっている。
今後のロードマップや盛り上がりに期待が寄せられている、話題のNFTゲームとなっているので、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。
不動産NFT
ブロックチェーン技術でデータに唯一無二性を与えられて、なおかつ改ざんも防げるNFTは、不動産ビジネスとの親和性も高い。
ここではその活用事例を3つ紹介していく。
- Propy
- マーチャントバンカーズ:山中湖山荘
- Not a Hotel
Propy
Propyは、イーサリアムチェーンを基盤としたグローバルな不動産取引用のプラットフォームであり、アメリカの不動産テック企業Propy社が開発した。
既存のグローバルな不動産取引では、特に買い手側に、ブローカーやエスクローサービス、土地登記サービスなど複数の仲介業者とのやり取りが求められる。
また、さまざまなやり取りがなされる中で、手続きの遅延やミスが発生するケースも少なくない。
そうした問題の解消のためにPropyが開発され、具体的には不動産の所有権をNFT化し、必要な取引をスマートコントラクトによって自動で執行できる仕組みを構築された。
もちろんNFTや取引の情報は、ブロックチェーン技術によって安全に管理される。
マーチャントバンカーズ:山中湖山荘
マーチャントバンカーズ株式会社は、不動産売買や不動産投資などを手がけている日本企業だ。
ブロックチェーン技術の活用にも積極的であり、2021年から株式会社世界と提携して、不動産NFTに関連した取り組みを進めている。
Not a Hotel
Not a HotelはNFTを用いたメンバーシップサービスである。
Not a HotelのメンバーシップNFTを保有することで、実際に物件(ハウス)を購入することなく、Not a Hotelの物件に宿泊することができる。
2022年の夏からNFTを用いたメンバーシップサービスを展開しているが、現在も人気が急上昇している革新的サービスだ。
デジタル証明書
NFTは、売買可能なゲーム内アイテムやアートだけではなく、改ざんできない仕組みを利用して証明書として発行されているケースも多い。
ここではその活用事例を2つ紹介していく。
- 「安全運転」と認定したドライバーへの証明
- コカ・コーラHBCの社内トレーニングプログラム
「安全運転」と認定したドライバーへの証明
株式会社KINTOは、トヨタ自動車株式会社との提携により、トヨタのコネクティッド技術を使用してサブスクリプション車両から収集した運転データを解析している。
その解析結果に基づき、両社が設定した基準に適合する「安全運転」と認められたドライバーには、KINTO独自のNFT証明書を発行し、その情報をブロックチェーンに記録する実証実験を2024年6月から開始することが決定している。
この取り組みは、NFTを活用して「安全運転ドライバー」をブロックチェーンに記録するモビリティ業界初の試みだ。
KINTOは、整備履歴や走行距離などの「車両」に関する記録とは異なり、「ドライバー」に紐づく「安全運転」の証明をブロックチェーン上に記録する。
この証明を活用してドライバーの評価システムが広く普及すれば、安全で利便性の高いモビリティ社会の構築に貢献できると考えられている。
コカ・コーラHBCの社内トレーニングプログラム
SOL基盤プラットフォームのALL.ARTは、コカ・コーラ・カンパニーの大手ボトリングパートナー企業コカ・コーラHBCと提携して、NFTのデジタル証明書システムを提供することを2024年2月に発表している。
コカ・コーラHBCの社内トレーニングプログラムに向けて、安全なデジタル証明書システムが導入されるという取り組みだ。
コカ・コーラHBCはソラナのブロックチェーン上にNFTのデジタル証明書を発行し、従業員は各自のウォレットに証明書入れられるようになった。
コカ・コーラHBC側は、ブロックチェーンに改ざんのできない証明書が発行されることで、社員のトレーディングプログラムや評価の価値が大幅に高まったとしている。
まだ証明書としての活用事例は少ないが、コカ・コーラやトヨタ自動車株式会社などの大手企業が先導して導入を進めており、高い注目を集めている。
NFTでの稼ぎ方
さて、ここからはそんなNFTを利用して稼ぐ方法を解説していこう。
「NFTで稼いでみたい!」方はぜひとも参考にしてほしい。
NFTの売買で稼ぐ
NFTで稼ぐ方法として挙げらるのが、「NFTの売買で稼ぐ」方法である。
あなたが購入したNFTの取引価格が上昇すれば、売買差益により利益を上げることができるだろう。
盛り上がっているNFTプロジェクトはどこか?今後盛り上がりそうなプロジェクトは何か?などを意識して、常日頃からNFTへのアンテナを張っておくことが重要である。
逆に、購入したNFTのプロジェクトが思ったよりも盛り上がらず、価格が下落してしまうというリスクもあるので注意が必要だ。
自分でNFTを発行して稼ぐ
次に挙げられる方法の一つが、「自分でNFTを発行して稼ぐ」方法だろう。
最もポピュラーな方法だと、自分で描いたアートをNFT化したり、写真をNFT化したり、などの方法が挙げられる。
あなたのアートや写真のNFTを買いたい!と思われる人が増えれば、あなたの発行したNFTの価値は上がっていくだろう。
ただし、NFTを発行し売るためには、ある程度の知識が求められるのでその点には注意されたい。
NFTの始め方・やり方
NFTは、二次売買をメインに取り組むのか、それとも自ら発行して販売するのかによって、始め方・やり方が異なってくる。
ここでは、その2つの選択肢それぞれの始め方・やり方を確認していこう。
なお今回は、世界最大規模の取引量を誇るNFTマーケットプレイス「OpenSea」を例として取り上げながら、それらの方法を解説していく。
NFTの売買による投資を始める方法
NFTの二次売買で稼ぎたい場合は、次のような流れで取り組むとよいだろう。
- 利用するNFTマーケットプレイスを決める
- 仮想通貨取引所でイーサリアムなどを購入する
- 仮想通貨ウォレットを用意する
- NFTマーケットプレイスとウォレットを接続する
- ほしいNFTを購入する
- コストを差し引いても利益が生まれる価格で、NFTを売却する
利用するNFTマーケットプレイスを決める
基本的にNFTマーケットプレイスはパブリックブロックチェーンを基盤にしてつくられており、取引時の決済通貨やガス代の支払いに用いる通貨は、その基盤のブロックチェーン次第でそれぞれ異なっている。
そのためまずは、適切な仮想通貨を用意できるようにどのNFTマーケットプレイスを使うのかを決めよう。
ちなみにOpenSeaは、イーサリアムチェーンだけでなくSolanaチェーンやPolygonチェーンなど、複数のブロックチェーンに対応しており、決済通貨は出品者側が出品アイテムごとに、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などの異なる通貨をそれぞれ指定している。
ただ、その中でもイーサリアムが決済通貨に指定されているアイテムが多いので、特に初心者の内は決済用としてイーサリアムを用意するとよいだろう。
仮想通貨取引所でイーサリアムなどを購入する
利用するNFTマーケットプレイスを決めたら、そこでの決済やガス代の支払いに用いる通貨を仮想通貨取引所で調達しよう。
なおOpenSeaでの決済用でイーサリアムを調達するなら、SBI VCトレードを利用することをおすすめする。
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仮想通貨ウォレットを用意する
多くのNFTマーケットプレイスは、仮想通貨ウォレット(以下、ウォレット)と接続することで利用できる仕組みになっている。
対応するウォレットはNFTマーケットプレイスごとで異なるので、事前によく確認してから、利用したいNFTマーケットプレイスに合ったものを用意しよう。
ちなみに、OpenSeaでイーサリアムチェーンを基盤としたNFTを取引する場合には、次のウォレットを使うことができる。
- MetaMask
- Coinbase Wallet
- WalletConnet
- Ledger
- Fortmatic
- Bitski
- Venly
- OperaTouch*
- Trust*
*モバイルのみ
どれを用意すべきか迷った場合は、ポピュラーで汎用性もある無料のウォレット「MetaMask」を選択するとよいだろう。
MetaMaskの入手方法については、次の記事で別途解説しているので、ぜひそちらも参考にしてみてもらいたい。
またウォレットを用意できたら、そのウォレットのアドレス宛に、仮想通貨取引所で購入したイーサリアムなどを送金しておこう。
NFTマーケットプレイスとウォレットを接続する
続いて、用意したウォレットとNFTマーケットプレイスを接続しよう。
OpenSeaの場合は、トップ画面右上にあるウォレットのアイコンをクリックすると、次のようにウォレットの選択肢が表示される。
その中から自身が利用しているウォレットを選んでクリックすると、ウォレットが起動して接続の許可(正しくは署名)を求められるので、それに応じれば接続の手続きは完了だ。
NFTを購入する
ウォレットを繋ぐことができたら、次は気になるNFTを購入してみよう。
購入方法は各NFTマーケットプレイスで異なるが、OpenSeaの場合は次の3つの方法でNFTを購入できるようになっている。
- 出品者が提示している価格で購入する
- 出品者に対し、希望の購入価格を提示(オファー)して承諾を受ける
- オークションで落札する
売買差益を狙うのであれば、どの方法を選ぶにしても、できるだけ安く買い付けられるように工夫しよう。
NFTを売却する
売買差益で稼ぐなら、当然ながら購入時に支払った金額と各種コストを足し合わせた金額以上の価格で、NFTを売らなければならない。
売買にかかるコストは各NFTマーケットプレイスで異なっているが、OpenSeaの場合は次のようなものがある。
- クリエイター手数料(売買成立時に、売り上げの一部がそのNFTの作成者に支払われる)
- NFT購入時のガス代
- オファー受け入れ時のガス代
こうしたコストも考慮し、赤字になることのないような価格設定をしてからNFTを出品しよう。
NFTを発行して販売する方法
続いて、自身でNFTをつくってから売る場合は、次のような手順を踏む必要がある。
- NFTの発行と一次販売が可能なNFTマーケットプレイスが選ぶ
- NFT化したいデータを用意する
- NFTマーケットプレイスでNFTを発行する
- 発行したNFTを出品する
NFTの発行と一次販売が可能なNFTマーケットプレイスが選ぶ
NFTマーケットプレイスは、必ずしもNFTの発行と一次販売ができるとは限らず、運営側が認めた企業やクリエイターにしかそれらの権利が与えられないところも多い。
特に国内NFTマーケットプレイスは公認クリエイターに選ばれないと一次販売できないケースが多く、これからNFTを販売したいと思っている方にとってはハードルがやや高いだろう。
そこでまずは、NFTの発行と一次販売が認められているNFTマーケットプレイスを探し、その中から自分に合ったところを選出する必要がある。
ちなみにOpenSeaなら、だれでも無料でNFTを発行することができ、一時販売も可能だ。
NFT化したいデータを用意する
デジタルデータなら何でもNFTにできるというわけではなく、各NFTマーケットプレイスで、NFT化できるデータの種類とサイズが定められている。
それらをあらかじめ確認してから、NFT化したいデジタルデータを用意しよう。
OpenSeaの場合は、以下の画像・音声・動画・3Dモデルのデータで、大きさが100MB以内のものならNFT化することができる。
- 画像データ:JPG、PNG、GIF、SVG
- 音声データ:MP3、WAV、OGG
- 動画データ:MP4、WEBM
- 3Dモデルデータ:GLB、GLTF
NFTマーケットプレイスでNFTを発行する
データを用意したら、次はそれをNFTマーケットプレイスでNFT化しよう。
OpenSeaでNFTを発行する場合には、基盤とするブロックチェーンをイーサリアムチェーンとPolygonチェーンの2種類から選べる。
またOpenSeaでは、NFTに名前を付ける以外にも、次のような設定をしておくことができる。
- 外部リンク
- 商品説明文
- コレクションで表示される際のプロパティなど
- アイテム所有者のみに公開されるコンテンツ
- センシティブ設定
発行したNFTを出品する
最後に、発行したNFTをNFTマーケットプレイスに出品しよう。
OpenSeaの場合、固定価格で出品するかオークションで出品するかを選択できる。
またオークションの形式は、最高額入札者が落札する「イングリッシュオークション」と、出品者側が徐々に呼び値を下げていき、最初に買い手がついたときにその価格で売買が成立する「ダッチオークション」の2種類から選べる。
ちなみにOpenSeaでは、初回出品時のみウォレットとトークンの承認手数料としてガス代の支払いが発生するので、注意しておこう。
今回はNFTの二次売買の方法と、自身で発行して一次販売をする方法をそれぞれ紹介した。
どちらの方法でも、決済やガス代の支払いのためにイーサリアムなどの仮想通貨を用意しておかなければならない。
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでないなら、初心者でも手軽にイーサリアムなどの調達が可能なSBI VCトレードをぜひチェックしてみてほしい。
NFT関連で注目の仮想通貨銘柄
NFTは、主にベースとなっているブロックチェーンの仮想通貨(基軸通貨)を使って、NFTマーケットプレイスで取引されている。
そのため、近年のNFTブームにあわせ、NFTの取引で使用できる仮想通貨にも注目が集まっている。そこで、おすすめの3つの仮想通貨をピックアップして、その特徴などを紹介する。
- イーサリアム(ETH)
- ソラナ(SOL)
- マティックトークン(MATIC、ポリゴン)
- エンジンコイン(ENJ)
- チリーズ(CHZ)
イーサリアム(ETH)
名称 | イーサリアム |
ティッカーシンボル | ETH |
現在の価格* | ¥321,111.19 |
時価総額* | ¥38,647,383,049,576 |
時価総額ランキング* | 2位 |
公式サイト | イーサリアム公式サイト |
イーサリアム(ETH)は、イーサリアムチェーンを基盤にしたサービスの決済に利用できる仮想通貨だ。
イーサリアムチェーンでは、ERC-721というNFTの規格がオープンソースで公開されており、それを元にイーサリアムベースのNFTを誰でも作成できるようになっている。
世界最大の取引規模を誇るNFTマーケットプレイスの「OpenSea」も、イーサリアムベースのNFTをメインに取り扱っていることから、イーサリアムはNFTを取引するうえで、もっともポピュラーな仮想通貨と言えるだろう。
また、イーサリアムは時価総額ランキングでビットコインに次ぐ*メジャーな仮想通貨なので、大半の仮想通貨取引所で取引できるのもメリットだ。
まだイーサリアムを保有していない人はSBI VCトレードを通してチェックしてみるのがおすすめだ。
ソラナ(SOL)
名称 | ソラナ |
ティッカーシンボル | SOL |
現在の価格* | ¥18,421.94 |
時価総額* | ¥8,630,253,999,773 |
時価総額ランキング* | 5位 |
公式サイト | Solana公式サイト |
ソラナ(SOL)は、高速・低コストで利用できることが魅力のSolanaブロックチェーンの仮想通貨で、NFTを取引するうえではイーサリアムに負けず劣らずの人気通貨だ。
Solanaブロックチェーンを基盤としたNFTマーケットプレイスの「Magic Eden」も人気のNFTマーケットプレイスの一つとなっている。
SolanaブロックチェーンのNFT市場の成長は、エコシステム全体や仮想通貨ソラナの需要拡大にも寄与しており、2023年10月時点でソラナの時価総額ランキングは7位となっている。
マティックトークン(MATIC、ポリゴン)
名称 | マティックトークン (通称はブロックチェーンの名称と同じくポリゴン) |
ティッカーシンボル | MATIC |
現在の価格* | ¥53.11 |
時価総額* | ¥164,346,998,382 |
時価総額ランキング* | 56位 |
公式サイト | Polygon公式サイト |
マティックトークン(MATIC)はPolygonチェーンの仮想通貨で、一般的にはブロックチェーンの名称と同じ「ポリゴン」の通称で呼ばれている。
Polygonチェーンはイーサリアムチェーンとの相互運用性があり、かつイーサリアムチェーンよりも低コストで利用できるのが特徴で、市場にはPolygonチェーンを基盤にしたNFTも多くある。
マティックトークンは、海外ではOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで使用できるほか、日本ではSBIグループ傘下のNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」の決済通貨になっている。
なお、2024年9月にMATICは、POLトークンへの移行を果たしている。
エンジンコイン(ENJ)
名称 | エンジンコイン |
ティッカーシンボル | ENJ |
ローンチ時期 | 2017年9月 |
価格* | ¥18.76 |
時価総額ランキング* | 178位 |
取り扱いがある主な仮想通貨取引所 |
Coincheck GMOコイン |
エンジンコイン(ENJ)は、イーサリアムなどのブロックチェーン技術をベースにした「エンジンプラットフォーム(Enjin Platform)」で利用される仮想通貨だ。
このプラットフォームは、シンガポールに拠点を置くEnjin Pte. Ltd.(以下、Enjin)によって開発され、Microsoftやサムスンといった大手企業も採用している。
Enjinは2009年にCEOのMaxim Blagoc氏とCTOのWitek Radomski氏によって設立され、2017年に実施したICOで約1890万ドル(約24億円)を調達し、2018年から本格的に事業を展開している。
エンジンコインは非常に人気が高く、25万以上のゲームコミュニティと1,870万人以上のユーザーを抱えている。
チリーズ(CHZ)
名称 | Chilizトークン、$CHZ、チリーズ |
ティッカーシンボル・通貨単位 | CHZ |
トークン規格 | ERC-20(イーサリアムチェーン) BEP2(BNBチェーン) |
価格* | ¥7.14 |
時価総額* | ¥64,647,421,405 |
時価総額ランキング* | 113位 |
Chilizトークン(CHZ)は、プロスポーツチームやスポーツ団体がファントークンを発行・販売するためのプラットフォーム「Socios.com」で、ファントークンを購入する際の手段として使われている。
ChilizトークンやSocios.comで提供されているファントークンは、国際企業であるChiliz社が開発したChilizブロックチェーンを基盤としており、Socios.comもChiliz社によって運営されている。
そんなSocios.comでCHZは、唯一の決済通貨とされているため、Socios.comを利用する際にはCHZが必須だ。
また、Chilizブロックチェーンベースのファントークンは、仮想通貨取引所の「Chiliz Excahnge」に上場しており、そこでもCHZを用いた売買が基本となっている。
NFTが取引できる国内のマーケットプレイスを紹介
ここではNFTが取引できるマーケットプレイスを紹介する。
国内のNFTのマーケットプレイスは海外NFTのマーケットプレイスとは違い、仮想通貨取引所が主体となって運営をしているという特徴がある。
そのため、一般的に流通するNFTには一定の審査が設けられており、ユーザーとしては安心して取引ができるだろう。
しかし、NFTの購入は投資であるという点を十分に理解して購入者が損をするリスクがあるという点を知っておこう。
それでは、国内の主要なNFTのマーケットプレイスを紹介していく。
- LINENFT
- SBINFT
- CoincheckNFT
LINE NFT
名称 | LINE NFT |
取り扱うNFT | CNP Toys ももクロ公認パンフレットNFT SASUKE NFT 資産性ミリオンアーサー 他 |
決済方法 | 仮想通貨 Line Pay |
決済通貨 | 日本円 LINK |
対応ウォレット | LINE BITMAX Wallet |
対応チェーン | LINE Blockchain |
次に紹介するのはLINE NFTというマーケットプレイスだ。
読者にとってはお馴染みのLINE株式会社の傘下の会社が提供するNFTのマーケットプレイスとなる。
このマーケットプレイスの特徴は独自のブロックチェーンであるLINE Blockchainを採用したことにある。
独自のブロックチェーンを採用しているため、ユーザーはLINEアカウントの開設及びLINE BITMAXのアカウントの開設ができればスムーズにNFTを購入することが可能だ。
LINEが提供する決済サービスを活用することで日本円の決済もできる点が他のマーケットプレイスとは異なる点だろう。
しかし、他のチェーンに購入したNFTを移動させることができないため、LINEのブロックチェーン上に取引高がしっかりと存在し、ある程度の流動性があることを確かめてから購入する必要がある。
流通しているNFTは多くの企業や人気アーティストとコラボをしながらNFTを販売しているため、是非一度チェックしてみて欲しい。
SBINFT
名称 | SBINFT |
取り扱うNFT | Vtuber NFT Osteria Siva TAKARAZUKA OG CryptoSpells SUSHI TOP SHOT 他 |
決済方法 | 仮想通貨 クレジットカード |
決済通貨 | イーサリアム(ETH) Matic |
対応ウォレット | SBI Web3ウォレット MetaMask Wallet Connect Coinbase Wallet |
対応チェーン | イーサリアム (Ethereum) ポリゴン(Polygon) |
次に紹介するのはSBINFTだ。
このマーケットプレイスは「nanakusa」というNFTマーケットがリブランディングされ2022年3月からリリースされている。
そのため、流通しているNFTはnanakusa公認のNFTアーティストが多く、他には提携した特定の事業者のみとなっている。
他のマーケットプレイスとの大きな違いはSBI Web3 ウォレットとマーケットプレイスをコネクトできるという点だろう。
このウォレットを使うことで日本円を活用してNFTを購入することができるため、仮想通貨を用意する必要があるというNFTにおけるハードルを大きく下げることができる。
ただし、SBI VCトレードの口座開設が必要なため、気になるユーザーは同時にチェックしておこう。
他にもSBINFTはMetamaskにも対応しているため慣れている仮想通貨ユーザーであれば不自由なくNFTの売買を行うことができるだろう。
Coincheck NFT(β版)
取り扱いコンテンツ | デジタルアート ゲームアセット トレーディングカード デジタルファッション 他 |
決済通貨 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) リップル(XRP) 他 |
日本円での決済 | 不可 |
各種手数料 | 入庫手数料:無料(ネットワーク手数料は自己負担) 出庫手数料:ネットワーク手数料に応じて0.01~0.16ETH 出品手数料:無料 販売手数料:販売価格の10% |
対応ウォレット | MetaMask |
対応チェーン | イーサリアム |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
- 出品・購入時にネットワーク手数料がかからない
- 決済に利用できる仮想通貨の種類が豊富
- 仮想通貨取引所のCoincheck で口座を開設することで利用できる
Coincheck NFTは、その名のとおり仮想通貨取引所のCoincheckが運営しているNFTマーケットプレイスだ。
日本発のNFTゲーム「CryptoSpells」、デジタルトレーディングカードの「NFTトレカ」などが取り扱い商品としてラインナップされている。
これらのNFTは、いずれもイーサリアムを基盤にして作られているのだが、Coincheck NFT(β版)自体はイーサリアム上にはなく、「オフチェーン」のNFTマーケットプレイスとなっている。
「オフチェーン」とは、取引がすぐにブロックチェーンに記録されず、サービス管理者の内部データベースに記録されるしくみのことである。
取引がすぐにブロックチェーンに記録される「オンチェーン」では、ネットワーク手数料(通称ガス代=出品・購入・入庫・出庫といった取引がブロックチェーンに記録される際にかかる手数料)の高騰や複雑な取引方法などに課題があったが、「オフチェーン」ならその課題を解決できる。
つまり、「オフチェーン」のCoincheck NFT(β版)では、プラットフォーム内部で取引(出品・購入)をおこなう際、ネットワーク手数料がかからないというメリットがあるのだ。
多くのNFTマーケットプレイスはウォレットを連携することで使用可能な状態になるが、Coincheck NFT(β版)の場合、利用するためには、まず、仮想通貨取引所Coincheckでの口座開設が必要だ。
NFTが取引できる海外のマーケットプレイス
NFTマーケットプレイスは国内外に数多く存在しているが、今回はその中から、海外の代表的なNFTマーケットプレイスを2つピックアップしてご紹介する。
- OpenSea
- Blur
- Rarible
OpenSea
名称 | OpenSea |
サービス開始 | 2017年12月 |
取り扱うNFT | デジタルアート ゲームアセット トレーディングカード デジタルミュージック デジタルフォト 他 |
決済方法 | 仮想通貨 Moon Pay*(オンライン決済サービス) *日本はMoon Payのサポート地域外 |
決済通貨 | イーサリアム(ETH) ソラナ(SOL) ポリゴン(MATIC) 他 |
対応ウォレット | MetaMask Coinbase Wallet WalletConnet 他 |
対応チェーン | イーサリアム Polygon Solana BNBチェーン Avalanche 他 |
次のグラフからわかるとおりOpenSeaは、取引高・ユーザー数ともにトップレベルのNFTマーケットプレイスだ。
取引高・ユーザー数がともにトップだということはその品揃えも随一で、2024年9月時点では1億点を超えるアイテムが並んでいる。
また前述のとおり、OpenSeaは二次売買ができるだけでなく、だれでもNFTの発行と一時販売が可能で、それも多くの支持を集める要因の1つだと言えるだろう。
対応チェーンはイーサリアムチェーンを含めて8種類あり、イーサリアム以外にソラナ(SOL)やポリゴン(MATIC)などの仮想通貨も用意すれば、より多くのNFTを取引することができる。
Blur
名称 | Blur |
サービス開始 | 2022年10月 |
取り扱うNFT | デジタルアート ゲームアセット トレーディングカード デジタルミュージック デジタルフォト 他 |
決済方法 | 仮想通貨 |
決済通貨 | イーサリアム(ETH) |
対応ウォレット | MetaMask WalletConnet Coinbase Wallet |
対応チェーン | イーサリアム |
Blur(ブラー)は、2022年10月にサービスが開始されたプロトレーダー向けのNFTマーケットプレイスだ。
単にNFTの売買ができるだけでなく、NFTのデータアグリゲーターとしての機能も有しており、Blurを使うだけでOpenSeaやX2Y2など他のプラットフォームでの取引情報も収集できる。
また、ユーザーに対するネイティブトークン「BLUR」のエアドロップが実施されたこともあって、Blurは急激にシェアを拡大している。
2023年10月から遡って3か月に期間を絞れば、その取引高はOpenSeaを超えて世界のトップだ。
Rarible
取り扱いコンテンツ | デジタルアート ゲームアセット デジタルミュージック ブロックチェーンドメイン フォト ほか |
決済通貨 | イーサリアム(ETH) ポリゴン(MATIC) ソル(SOL) ほか |
日本円での決済 | 不可 |
各種手数料 | 出品手数料:無料 販売手数料:販売金額の2.5% |
対応ウォレット | MetaMask Phantom Blocto ほか |
対応チェーン | イーサリアム ポリゴン Flow Solana |
- コレクション性のあるデジタルアートを中心に取り扱っている
- 複数のブロックチェーンに対応している
- 独自トークンのRARIトークンを保有すると、運営に関与する権利を得られる
Rarible(ラリブル)は、アメリカのRarible社が運営するNFTマーケットプレイスで、主にコレクタブルNFTを取り扱っている。
イーサリアムだけでなくポリゴンやSolanaなど複数のブロックチェーンに対応しており、割安なネットワーク手数料での取引が可能だ。
Raribleは独自トークンのRARIトークンを発行しており、ユーザーはRARIトークンを保有することで運営に関わる投票権を得ることができる。
RARIトークンはRarible内で無料配布された時期があったが、2022年1月に配布が終了しており、入手するには仮想通貨取引所で購入する必要がある。
NFTに関連する仮想通貨を取引できるおすすめの取引所
最後に、NFTに関連する仮想通貨を調達するのにおすすめの仮想通貨取引所を3つ紹介しよう。
- SBI VCトレード
- BitTrade(ビットトレード)
- LINE BITMAX
SBI VCトレード
サービス名 | SBI VCトレード |
---|---|
運営会社 | SBI VCトレード株式会社 |
設立 | 2017年5月26日 |
提供する取引形式 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取扱銘柄数 | 24種類(2024年10月時点) |
最小取引数量 (ビットコインの場合) | 現物取引(販売所):0.00000001BTC 現物取引(取引所):0.00000001BTC レバレッジ取引(販売所):0.00000001BTC |
レバレッジ取引の最大倍率 | 2倍 |
その他のサービス | 貸コイン 積立 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する仮想通貨取引所である。
SBIグループにはネット証券大手のSBI証券や、新生銀行、住信SBIネット銀行などが名を連ねており、安心して取引をおこなうことができるだろう。
2024年10月現在、SBI VCトレードは24種類もの仮想通貨を取り扱っていて、現物取引だけでなく、レバレッジ取引やレンディングサービス、積立取引のサービスも提供している。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要な仮想通貨だけでなく、ドージコイン(DOGE)や、アバランチ(AVAX)、エイダコイン(ADA)なども取り扱っていることも魅力的だ。
人気の取引所となっているので、まだ口座をお持ちでないという方はぜひSBI VCトレードの公式サイトを訪れてみてほしい。
BitTrade(ビットトレード)
名称 | BitTrade(ビットトレード) |
運営会社 | フォビジャパン株式会社 |
サービス開始 | 2019年1月 |
提供する取引形式 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱い銘柄数 | 39種類 |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):0.0005BTC 現物取引(取引所):0.00001BTCかつ2円 レバレッジ取引(販売所):0.001BTC |
レバレッジ取引の最大倍率 | 2倍 |
その他のサービス | 貸暗号資産 |
公式サイト | BitTrade(ビットトレード)公式サイト |
BitTrade(ビットトレード)は、海外取引所大手のHuobiグループに属する会社であり、運営する仮想通貨取引所の名称でもある。
日本と海外では仮想通貨取引所の運営に関する法律が異なることから、海外取引所のHuobi Globalに比べると取り扱い銘柄数などで劣る。
しかし、BitTrade(ビットトレード)でも、日本円建てだけでなくビットコイン・イーサリアム・フォビトークン建ての取引も可能だ。取り扱い銘柄ペア数は、国内最多を誇っている。
現物取引(取引所)で、ビットコインやイーサリアムを2円から取引できるのも大きなメリットの1つだろう。
BitTrade(ビットトレード)では初心者でも無理のない範囲で、仮想通貨取引にチャレンジすることが可能だ。
LINE BITMAX
名称 | LINE BITMAX |
運営会社 | LINE Xenesis株式会社 |
サービス開始 | 2019年9月 |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所) |
取り扱い銘柄数 | 7種類 |
最小取引数量 | 取り扱い銘柄すべてで1円相当額 |
その他のサービス | 暗号資産貸し出しサービス |
公式サイト | LINE BITMAX公式サイト |
LINE BITMAXは、LINE株式会社のグループ企業である、LINE Xenesis株式会社が運営する仮想通貨取引所だ。
「かんたん・安心・やさしいを、すべての人に。」をモットーに掲げており、LINE BITMAXはそのモットーのとおり、取引の仕組みやツールを初心者にも徹底的にわかりやすくすることで、競合他社との差別化を実現している。
また、運営元であるLINE Xenesis社は、独自のブロックチェーンである「LINE Blockchain」を手がけており、LINE BITMAXはその基軸通貨であるリンク(LN)を扱う唯一の国内取引所でもある。
ちなみに、リンクはLINE Xenesis社が運営する、NFTマーケットプレイス「LINE NFT」の決済用通貨にも用いられている。
NFTを始める際の注意点・リスク
さて、ここまでNFTの特徴や稼ぎ方、始め方を解説してきたがここからはそんなNFTの注意点について解説してきたいと思う。
NFTには主に次の4つの注意点が挙げられる。
・仮想通貨の知識が求められる
・価格変動による損失の恐れがある
・詐欺プロジェクトに巻き込まれる可能性もある
・法整備が整っていない
さて、それでは順番に解説していこう。
仮想通貨の知識が求められる
NFTを始めるためには、ある程度の仮想通貨の知識が求められることが多い。
前述の通り、NFTを購入するためのNFTマーケットプレイスであるOpenSeaなどを利用するときは、仮想通貨専用の財布であるウォレットなどを作成し、そこに必要な仮想通貨を送金することが必要となる。
その際に、「どの仮想通貨を」「どのブロックチェーンで」「どれくらい送金するのか」などといったことを意識する必要がある。
例えば、同じETH(イーサリアム)という仮想通貨でも、イーサリアムチェーンやポリゴンチェーン、アービトラムチェーンなど様々なブロックチェーンに対応している。
送付先がそのチェーンに対応していないと、あなたの資産が失われてしまうということにもなりかねない。
また、NFTには「ガス代」という手数料がつきものであるため、そのあたりもしっかりと意識しつつトライしてみてほしい。
価格変動による損失の恐れがある
NFTはあくまでも、投資対象の一つと言えるだろう。「価値」を持つ以上、価格変動がどうしてもつきものである。
つまり、通常の投資などと同じように、価格が上がったり下がったりするということだ。
購入したNFTの価格が上がったら嬉しいかもしれないが、逆に購入したNFTの価格が下がってしまったら非常に悲しいだろう。
盛り上がっていたのに、購入して数日で価値がほぼなくなってしまったという例も多くあるので、購入の際のタイミングには十分注意してほしい。
特に、「今、とても盛り上がっているから、購入してみよう」という考え方は危険になることが多いので意識してみてほしい。
詐欺プロジェクトに巻き込まれる可能性もある
NFTは詐欺プロジェクトに巻き込まれる可能性もある。
仮想通貨、NFTの世界にはまだまだ「詐欺プロジェクト」と呼ばれるプロジェクトが多く存在している。
例えば、NFTを売りつけて資金を集めた後、TwitterやDiscordのアカウントなどを全て削除し、運営が資金を持ち逃げしてしまうという「ラグプル」。
他には、詐欺プロジェクトのサイト(スキャムサイト)にあなたのウォレットを接続してしまったら、あなたの仮想通貨が全て盗まれてしまう、といった事例が多く存在する。
このように、NFT投資には危険がつきものなので、十分に気をつけて、楽しんでおこなってほしい。
法整備が整っていない
NFTはまだ世に出て新しいサービスであるため、充分な法整備が整っているわけではない。
NFT自体の立ち位置は明確ではないため、詐欺や犯罪に悪用されるケースが増えれば規制の対象となる可能性もある。
また、NFTは唯一無二の価値を証明するものだが、現段階ではNFTを入手したとしても著作権や商用利用権は手に入らない。
著作権や商標利用権は創作者から動く事はないが、このような仕組みも今後の法整備で明確な定義が決められる可能性がある。
NFTを活用する際は、法律や規制などの変化に対応できるかが重要になってくるだろう。
NFTに関するよくある質問
最後に、NFTに関してよくある質問を2つ紹介しておく。
- NFTを始めるにはどうしたらいいのでしょうか?
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先ほども紹介したようにNFTは、二次売買をメインに取り組むのか、それとも自ら発行して販売するのかによって、始め方・やり方が異なってくる。どちらの道を選ぶかによって、NFTマーケットプレイスの選択肢も変わり、特に後者は選択肢がかなり絞られる。
なおいずれにしても、国内の一部のNFTマーケットプレイスなどを除き基本的には、各NFTマーケットプレイスに対応したウォレットと、決済やガス代支払いのための仮想通貨が必要になる。
- NFTで稼ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
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繰り返しになるがNFTで稼ぐ方法は主に、二次売買で売買差益を狙うか、自ら発行して販売(一次販売)するかの2択だ。前者の場合は、いかに安く仕入れて高く売ることができるか、その戦略の構築が重要になってくる。
また後者は、自分で発行するため出品にいたるまでのコストは安く抑えられるものの、そもそもいかに商品の存在に気付いてもらうのか、プロモーションの部分が難しい。
数年前ならばいざ知らず、ブームを過ぎて数多のアイテムがあふれる今の市場では、よほど優れた戦略を持っていなければ、思惑どおりに売ることはできないだろう。
NFTの仕組みや特徴のまとめ
今回は、NFTの特徴、NFTに関連した注目の仮想通貨、おすすめの仮想通貨取引所などを紹介した。
- NFTとは、ブロックチェーンを基盤にした代替不可能なデジタルデータのことである
- NFTには資産的価値があり、NFTマーケットプレイスで取引されている
- 一般的にNFTを取引するには、イーサリアムなどの仮想通貨が必要である
- NFTを取引するために仮想通貨を用意するなら、送金手数料低い仮想通貨取引所がおすすめ
NFTはデジタルアートの分野を中心として2021年頃から注目を集めだしているが、世界的な市場調査会社であるMarketsandMarkets社のレポートによると、2022年から2027年の間に、さらに年平均+35.0%のペースで市場が拡大すると予測されている。
興味がある方は、その将来性を見越してぜひ、今のうちから実際にNFTに触れてみてはいかがだろうか。
そして、最後に繰り返しになるが、NFTマーケットプレイスでNFTを購入する際は、基本的にイーサリアムなどの仮想通貨が必要になり、それらの通貨を調達するならSBI VCトレードの利用がおすすめだ。
口座開設は無料でできるので、まだ口座をお持ちでない方は、この機会にSBI VCトレードのこともチェックしてみてほしい。