英語に親しむ新行事と
理数系に強い進学実績
26年度からは、新たなグローバル教育の取り組みもスタートする。中1の希望者を対象とした、2泊3日の「イングリッシュキャンプ」だ。神奈川・葉山を舞台に実施し、決まり切ったパッケージではなく生徒の状況に合わせた柔軟なプログラムを組む。英語が苦手になりがちな男子生徒に、早い段階で「英語は楽しいコミュニケーションツールだ」と実感させ、挑戦するきっかけをつくる狙いだ。宿泊行事として仲間と協力し合うことも、大きなテーマになっている。
また、中学全学年の希望者を対象に行うニュージーランド研修(10日間)も、異文化に触れる貴重な機会になっている。現地協力校の生徒らと交流し、伝統舞踊「ハカ」で歓迎を受けたり、ホームステイ先のホストファミリーと会話を交わしたりといった経験を通じて、短期間で社交性が高まり親密なコミュニケーションが取れるようになるという。放課後にコモンスペースでネイティブ教員と自由に会話できる「フリートーキングプログラム」もあり、実践的な英語力を養う環境が整っている。
こうした教育は進学実績にもつながっている。25年度の卒業生の現役進学率は93%となり、約70%が日大へ進学している。特に理数系に強く、日大理工学部へは毎年約100人が進学する。同年度の卒業生は、日大医学部に2人が進学したほか、他大学の医歯薬系や国公立大の合格者も輩出している。
梅田校長は「大学をゴールではなく、自分の夢の入り口として捉えてほしい」と語る。中3の秋には「日大学部見学会」を実施。高校では日大の講義を受講できる科目履修生制度もあり、中高大連携のスケールメリットを最大限に生かしている。
施設面でも大きな魅力がある。校舎最上階の11階には、日本水泳連盟の公認プールの規格を満たしている屋内温水プールを完備。鉄道部や吹奏楽部など学芸部の活動も盛んだ。
梅田校長は「人目を気にせず好きなことに全力で打ち込めるのが男子校の良さ」と語る。
部活動などを通じた学年を超えた縦のつながりも強く、例えば中学理科部と高校生物部の合同合宿では、中学生と高校生が自由に議論を重ね、創造的なアイデアを生み出している。
「豊山の生徒は素直で、部活や受験など『やるときはやる』というスイッチが入る生徒が多い」と梅田校長。
温かな絆の下、生徒たちは社会へ羽ばたくための確かな力を身に付けている。

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